北の海の魔女短編＆番外編Ⅱ 【ONE PIECE】 (ページ14)

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ルフィ「知ってる！そういう薬を飲んだんだ！でも、Aが好きだ！嘘はつけねぇ！！」

『う...、』

ルフィのまっすぐ過ぎる感情に、さすがに罪悪感を覚える。

『ごめんね、ルフィ...。』

ルフィ「謝るな！面白そうだって惚れ薬を飲んだのは俺だ！無理やり飲まされたわけじゃねぇし！」

『やだ、私が惚れそう...。』

ロー「な...？！」

ルフィ「...薬が切れたら元に戻るんだ。だからダメだ！トラ男がいるだろ！」

『...うん？』

ルフィ「...あれ？」

ウソ「...戻った...のか？」

どうやら効果が切れたようだ。
ルフィはあっさりと元に戻った。

ルフィ「変な感じだなー！あんだけ好きだったのに、もう好きじゃねえ！...いや、好きだけどよ！」

『あはは！わかってるよ。ありがとね、ルフィ！』

ゾロ「しかし面白かったな。俺が飲んでも良かった。」

『ほんと？！もっかい作る？』

ロー「ダメだ！」

『えぇー...さっきまで興味津々じゃなかった？どっちなのさ...、』

ゾロ「んだよ、俺が飲んだ時にゃ、勢いに任せてAを抱いちまおうと思ったが。」

『怖！！ゾロには絶対飲ませない！！』

◆◆◆

ベポのビブルカードを頼りに、ローとAは無事にポーラータング号へと帰ってきた。
惚れ薬の切れたルフィは、また来いよ～なんてにこやかに送り出してくれた。

『はー、色々勉強になったなあ。惚れ薬か...、』

「二度と作るなよ？...はぁ...疲れた。」

そう言うとローは、テーブルに置いてあったボトルの水をぐいと飲み干した。
...水？

『...飲んだね、惚れ薬。』

「...は？！」

『一人分しか作ってないとは言ってないよ？』

「何してんだ！懲りねぇな！！」

『で？？どう？今の気持ちは？？』

キラキラとした目でローを見上げるA。

「...何ともねぇが。」

『え...うそ...確かにルフィのと同じものなのに...、やっぱりルフィは効きやすいだけだったのかなぁ...。』

Aは、魔導書をペラペラと捲って考え込む。

『やっぱシャチかペンギンに仕込むべきだったか...』

「...A、」

不意に名前を呼ばれて顔を上げる。

「最初から惚れてる場合は、どうなるんだろうな？」

『え？...多分、なんの効果も...ない...、』

「そうか、ならそういうことだ。」

『へ？どういうこー、』

言葉は、口を塞がれて行き場を失った。