北の海の魔女短編＆番外編Ⅱ 【ONE PIECE】 (ページ12)

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『嘘？！先に言ってよ！ゾロに頼むんだった！』

それじゃあ正確な効果が分からないじゃないか！と、Aは落胆する。

ルフィ「なんだ...、俺じゃ...ダメなのか...？」

『う...そんなこと...ないよ...、』

捨てられた子犬のような目でAを見つめるルフィ。
いつもと全然違う反応に、Aも狼狽える。

ゾロ「あー、俺じゃなくて良かった。」

ルフィ「なんだよ！Aはやらねぇぞ！」

チョ「すっげえ！A、あとで調合方法を教えてくれ！強力な精神作用は、薬にも使えるかも知れねぇ！」

『チョッパー...！分かってくれるの...？！どっかの外科医さんとは大違いね。』

ロー「ぐ...、」

ルフィ「チョッパー！そんときは俺も一緒に見るからな！」

チョ「えええ？！いつも興味なさそうなのに？！」

ルフィ「Aが他の奴と一緒にいるのは...何か嫌だ！」

◆◆◆

惚れ薬の効果は絶大だった。
ただ、あまりにもストレートな態度。一般的な反応ではないんだろうなと、Aは密かに頭を抱えていた。

チョ「...で、ルフィ、具体的に、どうAのことが好きなんだ？」

実験データ収集、カウンセリング。
チョッパーが付き合ってくれることになった。
...何故か、ローも。

ロー曰く、俺も医者だから興味が湧いた、との事だったが...。

ルフィ「うーん...、」

圧倒的語彙力不足。そういう意味でも、被験者にルフィを選んだのは失敗だったかもしれない。

ルフィ「Aがトラ男んとこに帰んのは嫌だな。でもAのしたいことは邪魔したくねェ。」

チョ「へぇ...。身体的接触の欲求はどうだ？」

ロー「？！」

ルフィ「？？」

『抱きしめたいとか、キスしたいとか、そういうのだよ。もちろんその先も。』

ロー「？？！！」

ルフィ「ずっとくっついてられんなら、そうしてぇな。...その先は...Aが嫌ならしねぇけど...」

『...ルフィ...！』

Aが、ルフィの優しさに感動したのも束の間。

ルフィ「イイなら滅茶苦茶にしてやりてぇなー。」

『ひっ...、』
チョ「なっ...？！」
ロー「嘘だろ...？」

三人が、同じように固まる。

この男も、やはり男なのだ。

チョ「(危ねぇから二人きりになるなよ！)」

『(...そうします...。)』

ロー「麦わら屋...そういうのは思ってても言うもんじゃねぇが...これは治験データ収集か...むしろ正直で良いのか...。」