すり抜ける、すれ違う ページ48
『ただいま。』
ポーラータング号に戻ってきた。
今は潜水航行中のようで、窓の外には海が広がっている。
ベポ「A〜！おかえり！」
錦「無事戻られたか。」
『...ワノ国はまだみたいね。良かった。』
ロー「...俺に断りもなく出ていくとは、どういうつもりだ？この船に乗る以上、勝手な行動は許さねぇぞ。」
喜ぶ二人とは対照的な、いつにも増して低い声。
ローが、怒っている。
『...そうだよね。声掛けて出なくて...ごめんなさい。軽率だった。』
◆◆◆
素直に謝罪するAに、怒りが込み上げる。
完全な八つ当たりだと、わかっている。
ロー「言えねぇような所にでも行ってたか？」
『違う！...場所は言えないけど、...革命軍の、サボ達のところに...。』
ロー「へぇ、他の男に愛想振り撒きに行ってたのか。そりゃ急用だな。」
違う、こんな事が言いたいんじゃない。
でも、止まらない。
『違うよ、そんなんじゃ...！黒ひげの襲撃があって、それでー、』
ロー「本当に違うのか？アイツとは何もなかったのか？」
『...それは、』
馬鹿正直だ、本当に腹が立つ。
嘘でも、何もなかったと言えばいいのに。
本当に、素直で真っ直ぐだ。なのに、俺はー、
◆◆◆
ロー「まぁいい。お前が何処で何して来たかなんて興味はねぇ。...お前はハートの海賊団でも何でもねぇが、この船にいる以上は勝手な行動はするな。...ワノ国に着いたら勝手に何処へでも行けばいい。ただし、俺たちの同盟の邪魔はするなよ。」
ローはそう言うと、部屋を出ていった。
『...ベポ、錦えもん、ごめんね、私のせいで。』
Aは、ローが出ていくのを黙って見送ったあと、二人に笑いかけた。
錦「A殿...、すまぬ！拙者が不甲斐ないばかりに...！」
土下座する勢いの錦えもんを宥めながら、考える。
(嫌われるのって、こんなに辛かったっけ？)
『俺たちの邪魔はするな、か...。そっかぁ、私って、最初から、誰の仲間でもー、』
錦「あれは言い過ぎでござる！！拙者、今からロー殿に...！」
『ダメだよ！もし同盟関係に影響したら...！安心して、私ならちゃんと最後まで協力するから！...約束は守るから！』
この期に及んで、侍と海賊の同盟の心配をしているAに、錦えもんは思わず声を荒らげる。
錦「そんな心配をしておるのではー、」
『とにかくダメだよ！...この話はおしまい！ね？』
Aは手をぱん、叩いて、また笑顔を作る。
『もうこんな時間だよ、寝よう。』
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名無しの夢女子(プロフ) - レイラさん» ずっとバトルシーンが続いたので、やっとイチャイチャが書けて良かったです...！文才は私も自信ないので、書いてから10回は読み直して手直ししてから上げてます笑 それでも、上げてから直すことも多いですが... (2021年3月17日 22時) (
レス) id: 06e76053a7 (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - 名無しの夢女子さん» 流石作者さんだ……サボとローは普通に知ってそうですもんね笑こんないいネタ思いついたら私も絶対勝ち誇った顔になるだろうなぁ(文才ないので無理無理()) (2021年3月17日 13時) (レス) id: 3f1cc56245 (このIDを非表示/違反報告)
名無しの夢女子(プロフ) - レイラさん» コメントありがとうございます！このネタ思いついた時に勝ち誇った顔をしたのは、エースとサボじゃなくて作者でしたね。笑 たぶんエースは必死こいて調べてきたと思います。可愛い。 (2021年3月17日 12時) (レス) id: 06e76053a7 (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - モテモテの夢主ちゃんがすっごく可愛いですね…！！キスする場所…ほんとにあの3人は知ってそうですねw (2021年3月17日 12時) (レス) id: 3f1cc56245 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しの夢女子 | 作成日時：2021年3月15日 21時
