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倉庫に身を隠すルフィ一行。
Aはゾロに下ろされると、その場に蹲り、呟き続ける。
『私じゃない、私じゃない。殺してない。私は誰も殺してない。何もしてない。来ないで、来ないで...！！』
ルフィ「...どうしたんだよ...。」
ルフィが、変わり果てたAの姿に絶句した。
ロー「
ゾロ「トラウマ？」
『海賊が...街を焼いたのも、みんなを殺したのも...サイファーポールと...海賊と...私はやってない...。』
かたかたと震え続けるA。
ロー「魔女狩りを知ってるか？魔女の力欲しさに、世界中が手段を選ばずに魔女を追いかけ回したんだ。」
「おい、麦わらたちが消えたぞ！探せ！」
外を、誰かが走っている。
その声に、Aはびくりと肩を揺らした。
ロー「Aだけを生け捕りにした理由はコレか...ドフラミンゴの野郎...！」
ルフィ「なぁトラ男...A、大丈夫なのか...？」
ロー「...俺は外科医だ。精神科は専門じゃねェが...」
自惚れじゃなければ、俺ならAを落ち着かせることが出来るはず。
ロー「A...聞こえるか？」
ローはAに目線を合わせて、優しく声をかける。
『...ロー？』
ローの声に反応したAが、耳から手を離し、顔を上げた。
ロー「そうだ。...いいか、俺がいる。大丈夫だ。」
『...ローが、いる...。』
ロー「俺がずっと...そばにいてやる。一人じゃない。だから、安心しろ。」
手錠が邪魔だ。
これがなければ、頭を撫でてやることも、抱き締めてやることも出来たのに。
ロー「怖かったよな、寂しかったよな。...大丈夫だ。もう、大丈夫だ。」
『...ロー...！』
Aが、ローに縋り、静かに泣き始める。
『...怖かった...！』
ロー「大丈夫だ、俺が...いや、俺達がいる。」
医者としてのプライドが、自身の独占欲を打ち消した。
Aには、
『...うん、そう...だね、ありがとう...。』
落ち着きを取り戻したAが、ローから離れた。
『...もう、大丈夫...！』
ルフィ「そうか！良かった！トラ男がいて良かったなぁ、A、トラ男のこと大好きだもんな！」
『...えへ、そうだね』
大好きという言葉を、迷いなく肯定するA。
ローはこの時ばかりは、ルフィの鈍感で無神経な性格に感謝したのだった。
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名無しの夢女子(プロフ) - レイラさん» コメントありがとうございます！励みになります、嬉しいです！完璧な自己満足で書いていたので...笑 これからもハイペースで頑張ります(･∀･) (2021年3月12日 12時) (
レス) id: 06e76053a7 (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - I から読ませていただきました！すっごく私が求めていた感じで、凄く続きが気になります！！更新頑張ってくださいね！ (2021年3月12日 11時) (レス) id: 3f1cc56245 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しの夢女子 | 作成日時：2021年3月8日 0時
