吊り橋効果 サボ ページ4
Aはサボと、エースはコアラと組み、偵察任務、潜入捜査、情報収集と、革命軍の活動にも慣れた頃のこと。
『ローが...王下七武海...』
飛び込んできたニュースに、Aは困惑していた。
サボ「知り合いか？」
サボが新聞を覗き込む。
『うん...。友達。』
ローは何を考えているんだろう。
シャボンディで別れてからずっと会っていない。
私のこと、もう忘れちゃったのかな...。次に会ったらどうなっちゃうんだろ...。
(...何考えてるんだ私...。)
悲しいような、苦しいような。
ぐちゃぐちゃの思考に気を取られていた。
サボ「ッ、A、こっちだ！」
突然、サボがAの腕を引いて、物陰へと飛び込む。
サボは片腕でAを抱き締め、反対の手でAの口を塞いだ。
サボ「静かに...！」
男たちが、Aたちがさっきまでいた場所に現れる。
「...おい、消えたぞ。クソ、あれは革命軍のナンバー2だ。探して始末しろ。」
サボの心臓の音が聞こえそうな距離。
こんな状況なのに、サボの真剣な横顔に、どくん、と心臓が鳴る。
サボ「不味いな...」
Aを抱き締める腕に、自然と力が入る。
(はわ...サボの匂い...)
顔が赤くなるのを自覚しながら、このままじゃマズイと思考を引き戻す。
何とかしないと。
Aは口を塞ぐサボの手を退かし、そのまましっかりと指を絡めて繋ぐ。
『サボ、任せて。』
初めてがぶっつけ本番、一か八か。
2人同時に、同じ場所へテレポート。
失敗したらおそらく、どちらかが残されて、アイツらと対峙することになる。
『...テレポ！』
◆◆◆
浮遊感。
床への転移は失敗したようで、体が落ちるのを感じる。
サボ「わっ、」
『ぐ、』
すぐに背中から柔らかいものに落ちて、高所からの落下でなかったことに安堵した。
良かった、拠点である宿に無事に2人で来られたようだ。
テレポートした先がベッドだったり、落ちた際にサボが私を組み敷いてしまっていたり、それをエースたちに見つかったりした事を差し引いても、同時転移は成功と言っていいだろう。
サボ「...、すまん！」
目の前のサボが、赤面して目を逸らした、
『あ、いや、私こそ...転移、失敗して...態勢崩しちゃってごめん...。』
そんなサボに、またあのドキドキを意識してしまう。
すまん、と言う割にはどいてくれないし、離れるどころか近付いてる気も...
コアラ「ちょ、大丈夫？何があったの？！」
エース「だぁぁぁ今すぐそこどけ！！！」
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名無しの夢女子(プロフ) - レイラさん» コメントありがとうございます！励みになります、嬉しいです！完璧な自己満足で書いていたので...笑 これからもハイペースで頑張ります(･∀･) (2021年3月12日 12時) (
レス) id: 06e76053a7 (このIDを非表示/違反報告)
レイラ(プロフ) - I から読ませていただきました！すっごく私が求めていた感じで、凄く続きが気になります！！更新頑張ってくださいね！ (2021年3月12日 11時) (レス) id: 3f1cc56245 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無しの夢女子 | 作成日時：2021年3月8日 0時
