北の海の魔女短編＆番外編Ⅲ 【ONE PIECE】 (ページ4)

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『ん、しょ...。』

ルフィとローはさっさと潜水艦から出ていった。
Aは必死によじ登り、潜水艦の出口にやっとの思いで捕まる。

チョ「大丈夫か？」

重量強化型(ヘビーポイント)のチョッパーが、Aを持ち上げて、潜水艦から出してくれた。

『ありがとう！もう...ローもルフィも先に出ちゃうし...。』

ルフィ「おわー。ここが中か。」(もうAの幼女形態に興味がなくなった人)

ロー「...外から見た通りなら、かなり広いだろうな。シーザーを探すのは骨が折れそうだ。」(ベタベタ触るのは悪いかと変な気を回してる人)

先へと進もうとするルフィに、ローが後ろから声を掛ける。

ロー「敵のアジトだ、くれぐれも慎重に...」

ルフィ「おーい！こっちが明るいぞー！(大声)」

ロー「叫ぶな馬鹿！話を聞け！」

『ローが心労で死ぬ。...っと、元に戻らないと。』

ぱちん、という指を鳴らす音が、やけに大きく響いた。
自由奔放なルフィに振り回されピリピリしているローが、その音に反応して、元の姿になったAを睨む。

『これは仕方ないでしょ！』

ロー「何故元に戻った！」

『えぇ？！理不尽！！』

チョ「Aもトラ男も静かにしろよ！」

ローの足元に抱きついて怯えるチョッパーが口を挟む。

ロー「(可愛いな...。)」
『(可愛い...。)』

◆◆◆

ルフィの言っていた"明るい方"へと向かうと、そこにはドーム状に広がる水槽があった。

ルフィ「すっげぇ...まるで海の中だな...！」

チョ「綺麗だなー！」

はしゃぐルフィとチョッパーをよそに、ローとAは冷静に辺りを見回す。

ロー「シーザーはどこだ？無駄な戦闘は避けて、さっさと戻るぞ。」

『シーザーの邪悪な気配ならあっちからするけど...堂々と正面から行くのは得策じゃないよね。』

ルフィ「お前らー、なんでテンション低いんだよ。すっげーだろ、これ。」

『いや、私は別に能力者じゃないし、海の中は珍しくもなんともないというか...。』

ロー「俺の船は潜水艇だ。海の中なんて見慣れてる。...ところで...。」

ローが、鬼哭を抜いた。
それと同時に飛び出してくるのは、シーラパーン達と、その他の動物達。

『また...？！』

ロー「来るぞ！」

ローが、容赦なくシーラパーン達を"切断"した。
ルフィとチョッパー(柔力強化(カンフーポイント))も、応戦する。