北の海の魔女短編＆番外編Ⅲ 【ONE PIECE】 (ページ24)

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その日の夜。
Aが自室で寝る準備をしていると、急な浮遊感に襲われた。
それが一瞬で終わると、眼前に広がるのはローの部屋。

『あ、ロー、なに、を、！』

シャンブルズされたな、と気付くと同時に、背後に重み。

「大事な話だが、」

耳元で聞こえる声。

ローに、抱き締められていた。
見上げると、真面目な顔のローと目が合う。

「魔女はどうやって子供を作る？」

『はぇ、こ、子供...？！』

昼間の続きだろうか。
また急な話に、Aの頭はパニックに陥る。

「卵巣はあった。だが月経がねェとなると、排卵はいつだ？...一部の動物に見られるが、まさか...交尾排卵か？」

『こ...？！』

『？どうした。」

ローは至って真面目に、生物学的な話をしているんだろう。
冷静なローの態度に、Aも落ち着きを取り戻した。

『分からない...。私、そういう話をするような年齢より前に...母さんと父さん亡くしてるから...。』

「...そうだったな、悪い。」

ローは申し訳なさそうに、腕に力を込める。
Aはふと、ローの真意に心当たり、思い切って尋ねてみた。

『いいよ。...ありがとうね。ロー、私たちの将来のこと...考えてくれてるんだよね？』

「...俺は、お前との子供が欲しい。」

甘く囁く声に、心臓が跳ねた。

『...ん、嬉しい...。私も。...でもごめんね、何も知らなくて...。』

同時に、何も知らない自分を少し恨めしく思った。
気持ちは同じなのに、方法が分からないなんて...なんてもどかしいんだろう。

『調べてみるよ。なにか情報が残ってるといいけど...。』

「大丈夫だ、良い方法がある。」

自信なさげなAとは対照的に、ローは自信満々にそう言って、めちゃくちゃ悪い顔をした。
嫌な予感がする。

「今日から毎日１ヶ月ヤリまくって、様子を見りゃいい。」

『え、...ッ、待っ...！』

医者とは思えない、超原始的な方法の提案。

「安心しろ。俺が絶対、孕ませてやる。」

あまりに淫靡な誘いに、力が抜ける。
Aの抵抗虚しく、"1日目"が始まるのだった。

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R 1 8描写は裏話に掲載予定です。