北の海の魔女短編＆番外編Ⅲ 【ONE PIECE】 (ページ20)

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部屋に戻って着替えてから、再び甲板へと顔を出す。

コアラ「わー！可愛い！」

『そ...そう？着慣れないから恥ずかしいな...。』

コアラ「バッチリだよ！ね、ローさん！」

ロー「...あぁ。」

コアラ「リアクション薄！！サボ君ならベタ褒めするところだよ？！」

ロー「お前んとこのタラシを引き合いに出すんじゃねェ。」

『...まぁいいや...。図書館、行ってくるね。コアラはどうする？』

コアラ「私はすぐ本部へ戻るよ！このツンデレおバカにお説教したらね。」

ロー「おい、それは俺の事か？」

◆◆◆

「ねーちゃん、遊ぼうぜ〜！」

結局無事に図書館に着くことは叶わず、Aは盛大にため息を漏らす。

『海軍の次はチンピラかぁ...。』

こんなことなら姿を消したまま移動するんだったなぁ。

そんなことをぼんやり考えていると、腕を掴まれる。

『っあ、ロー』

「なに遊んでんだ、こんな所で。」

見上げれば、不機嫌な顔のローと目が合った。

『騒ぎを起こさず大人しくしてたのに...。』

「あ...お前...海賊の...！？」

最悪の世代(トラファルガー・ロー)にチンピラが怖気付く。

「俺の女だ、失せろ。」

ローが面倒臭そうに威圧すると、チンピラはすぐに消えた。

「根性のねェ奴だな。」

『ローは何してるの？船番は？』

「他の奴に任せてきた。お前が心配で来てみれば、案の定あんな男に絡まれやがって...。」

ジト...とAを見下ろすロー。
Aはそれを見上げて眉を顰める。

『心配？ただのこんな街中で何を心配することがあるの？』

その気になれば、海賊だって海軍だって、丸々潰して逃げることだって出来る。

Aはぷい、と顔を背けて歩き出す。

『(強さが信用されてないのかな。今までだって一緒に戦って来てるのに。)』

ローを置いて行ってしまおう、と、せめてもの反抗を試みるも、それは呆気なく止められてしまう。

「...おい...、」

腕を掴まれ、再び向き合う。

『...。』

むす、拗ねた顔で目を合わせないAに、ローは何故か笑った。

「よく似合ってるな。」

『へ？』

「状況が違うだろ。こういう時は大人しく守られてろ。」

ローは毒気を抜かれ呆然とするAの手を取り、歩き出す。

「こうすりゃ、もう絡まれることはねェ。」

『...だって、わかんないよ。初めてなのに...。』

「心配したと言ったが、...ただ俺が、不安になっただけだ。」

『今更どこにも行かないのに。』

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話の締め方忘れた＼(^o^)／