北の海の魔女短編＆番外編Ⅲ 【ONE PIECE】 (ページ19)

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「なるほどねー...。別に私もロビンも、敵の目を欺く為に服を変えてる訳じゃないんだけど...。」

『え？そうなの？？』

「当たり前でしょ？！もう...オシャレに目覚めたと思ったのに...。」

コアラは呆れながらも、次々と服を取ってはAの前に当てる。

『私には無縁だと思ってたからなぁ...。』

「はあ...彼氏君も、Aがオシャレしたら喜ぶと思うんだけどなー。」

『そういうもんなの？』

「そういうものなの！...うん、決まった！」

◆◆

一度着替えるため、ポーラーに戻ることにした。
...のだが。

「私もついて行く！本物の彼氏君見てみたいなー。手配書でしか見たことないし。」

『いや...どうかな...。』

ロー、愛想ないし。

「じゃあ、私が選んだ服...見せてくれないの？！」

『見たいの？！』

「そういうものなの！」

なんだ、人間の感性はよく分からないな。
結局押し負けて、電伝虫を取り出す。

ロー「どうした？」

『色々あって一旦戻ろうと思うんだけど...。』

ロー「？？勝手に戻ってくればいいだろうが。」

『その...革命軍の...、』

ロー「参謀総長か？」

ローが食い気味に聞いてきた。
どんだけ嫌なんだ。

『いや...コアラ...』

ロー「...魚人空手の女か...。」

コアラ「こんにちはー！遊びに行ってもいいですか？」

ロー「あのなぁ、俺たちは海賊だぞ。革命軍と仲良くー、」

コアラ「私、Aの友達だよ？無下にしちゃっていいのかな？」

ロー「気を付けて来いよ。」

がちゃん。

『...いや空間転移で帰るから...気を付けるも何も...。』

コアラ「ふふ、優しいのね。Aには。」

突然の手のひら返しに困惑し、電伝虫を持ったまま固まるAを見て、コアラは楽しげに笑った。

◆◆◆

『ただいま...、』

コアラ「お邪魔しまーす。...わー！潜水艇って初めて！すごいなあ...革命軍にも一隻欲しいなー。」

ポーラーに戻ると、コアラは物珍しそうに辺りを見回す。

ロー「...なんだその荷物。図書館に行ったんじゃなかったのか？」

ローがAのショッピングバッグを見て、怪訝な顔をした。

『いやー...街に入って早々に、海軍に追い回されまして...。』

ロー「...はぁ...騒ぎは起こすなと言っただろうが。」

『別に何もしてないのに！...で、服が悪いのかと思いまして...。』

ロー「...あ？服？」

『変装だよ、変装！』

ロー「なるほどな。」

コアラ「だから違うって！」