北の海の魔女短編＆番外編Ⅲ 【ONE PIECE】 (ページ11)

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＊ページ11

ロー「...ふ、戻ってこい、A。」

『はぁい♡』

Aは空間転移で、即座にローの元へと戻る。
座るローの膝の上に上半身を"伏せ"て、ブリードを煽った。

『貴方は、私の"ご主人様"ほど器が大きいようには見えないわ。私は自由が好きなの。"ペット"の自由を許せるの？魔女の力を持つ私を、しっかりコントロールできるの？...貴方は、魔女(わたし)のご主人様に相応しいとは思えない...。』

ブリ「...貴様、まだペトペトの実の力が分からねぇのか...！魔女、ここへ来て跪け！」

『ぎゃ！』

Aはチョッパーの隣へ空間転移させられる(・・・・・)。
ブリードの前に屈しながらも、Aは笑って言葉を紡ぐ。

『...ふふ...いくら体と能力を支配されても、心までは支配させない。心のない偽りの主従関係に、一体なんの意味があるのかしら？私の心は、こうしてる今でも"自由"なままよ。』

ルフィ「...はっはっは！よく言った、さすがAだな！俺達は自由だ！誰の下にもつかねぇ！」

ブリ「...自由だの仲間だの心だの...！ふざけやがって...！」

ブリードは散々煽られ、ついにキレた。

ブリ「いいだろう。奴隷として生かしてやるつもりだったが、それもやめだ！」

◆◆◆

Aとシーザーが連れてこられたのは、大きなホールのような場所だった。
中心に建てられた、円柱の柱の上。

『ご丁寧に私にもリードまで...。』

ブリ「あのクソ人間ふたりはともかく、お前には利用価値がある。心なんて要らねぇ。能力さえあればいいんだ！ペットとして、可愛がってやる...！魔女、お前は"手を出すなよ"。」

『...へいへい。』

シー「シュロロ、似合ってるぞ、A。」

『あとで覚えてなさいよ、シーザー。』

それにしても...。

『(ローはともかく、ルフィは大丈夫だろうか。)』

能力の弱点はもう分かっている。
あとはローの指示待ちなのだが...。

『ま、考えても仕方ないかな。』

ブリ「ショータイムの始まりだ！」

床がせり上がり、出てきたのはローとルフィの牢。
海楼石の牢と錠が外されると、ブリードはそれぞれに命令を下した。

お互い、殺し合え、と。

シー「おいおい、とんでもねぇな...。」

ブリードの命令通りに、素手・能力なしの殺し合いが始まった。

『わあ、ローの能力なしの戦闘ってレアだなぁ。』

シー「お前、俺の事どうこう言えねぇレベルのサイコパスだと思うぞ。」