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「おいツナ……さすがに言いすぎなんじゃねーのか？まあリエだって本気で出て行かないと思うけどよ…」
ツナとリボーン、ディーノしかいないツナの部屋でディーノは俯いているツナに話しかける。
「いや、ディーノ。リエがそんな幼稚な考えを持ってると思うのか？」
ディーノは「まさか…！？」と言い、理絵の部屋へと急いで駆けて行く。
「マジかよ…本気で出て行ったらしいな。服とか大切な物、必要品以外は全部置いて行かれてるぜ……」
ディーノが部屋に来た時にはもう理絵の部屋はベットと机、クローゼットしかなかったのだった。
「おいツナ。どうするんだ」
その場から動かずに俯いて涙を流しているツナ。
「リエは未来に連れて来られた時に京子達を励まして、修業を見ないと言っていたラルを説得して、全部ツナが目標に向かって心がぶれないようにサポートしてたんだぞ」
「妹の未来を奪ってどうするんだ。リエは小さい頃からワガママなん一回もいわなかったんだろ？」
ーー１番に応援してやるのが兄の役目なんじゃねーのかーー
ツナはリボーンにそう言われると右腕で涙をふき、急いでドアから飛び出して行った。
ーーーーーーーーーーーーー
「あの後はどうなったか、俺には分からないがな……きっと分かってくれたんだろうな」
ディーノはずっと理絵の頭を撫で続ける。
するといきなり「あ、ヤベッ！」とディーノが急いでドアから出ようとする。
「すまねぇな轟！大事な会議あるの忘れてた！先帰るな！」
ドタドタと出ていくディーノを見送り、ベットに寝ている理絵を見る轟。
「(……確か４０度だったよな…大丈夫なのか？)」
そう思い､右手を理絵のおでこに乗せる。
「お………にぃ…ちゃん……」
いきなり呟く理絵にびっくりして手を離す轟く。
「(ただの寝言か……)」
「ふう…」とため息をつくと理絵の部屋をぐるりと見渡す。
主に水色と黄緑を取り入れた部屋は何処か安心させる感じがある。
ドアの近くには机が一つあり､反対側には本がぎっしりと詰まっている本棚が二個並んでいる。窓の方はベットとクローゼットがあり､どちらにも女の子らしい小物が置いてある。
「このぬいぐるみは……何処かで見た事あったような…？」
轟が手にしたのはヒバードのデカいぬいぐるみ。その隣にはライオン､猫､犬､燕､牛､カンガルー､フクロウ､ハリネズミ､黒兎のぬいぐるみが並んでいた。
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作者名：脳内お花畑少女 | 作成日時：2017年5月11日 20時
