[番外]ツナの双子はヒーローになりたいそうで。 (ページ8)

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「理絵の部屋」とかかれたプレートがかかっているドアを軽くコンコンと叩く。

するとガチャっとドアが開かれておでこに冷えピタが貼られた理絵が出てくる。

「なんで跳ね馬がいるの…幻術か……」

そうかそうかと部屋に戻ろうとする理絵。

ディーノは「待てって！｣と理絵の腕を掴むと、ふらっと倒れ込んで来る。

ディーノはそれを支え、ベットに寝かせると、轟に話はじめる。

「リエはな……俺達に守られてばっかりなのが嫌だって言って、自分が皆を守れるように雄英に行ったんだ」

「でもな、知り合いも誰もいないよくわからない学校に一人行かせたくなくてな…俺が教師になって、リエを見守るようにしたんだ」

そうだったのか…と轟はスヤスヤと眠る理絵の顔を見る。

「最初は皆反対したんだ。別にヒーローになんかならなくても良いって。でもリエの揺るがない瞳に負けちまったよ」

「皆が応援する中で、双子の兄ツナは最後まで反対しててなぁ…」

「あれは今でも覚えてるぜ」とディーノは理絵の頭を撫でる

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「ダメだ！絶対ダメだ！理絵だってオレ達と一緒に学校通いたいだろ！？一人だけ離れたくないだろ！？」

ツナは机をバンッと叩く。

「そりゃ離れたくないよ。でも、でもバミューダとの戦いで私が…私かもっと強ければお兄ちゃんが傷つく事はなかったの！だから、強くなるために皆から離れるの！」

今度は理絵が机を叩く。

「小さい頃約束しただろ！？"オレが守る"って！約束を破るのか！？」

「そうじゃない！ただ…ただ、私だって皆を守りたいから！」

「だったら尚更…「ツナ理絵は…」リボーンは黙ってて！これはオレ達の問題だから！」

ツナと理絵はどんどんヒートアップして行き、ついには……

「じゃあ、そんなに行きたいなら何処へだって行けばいい！二度と帰って来るな！」

と口走ってしまう。

ツナは「しまった…！」と思い理絵を見ると、涙を目にためながらツナを睨んで

「それで雄英に行けるなら新しい家で暮らしてやる………！」

そう言い、スクッと立ち上がると「ツナなんか大っ嫌い！」とドアを思い切り閉めて行った。