↓ ページ7
雄英高校１年A組………
朝のホームルームが終わろうとしていた。
百は１番前の席が空いているのに気づいて、前にいたディーノに問う。
「先生。理絵さんは？」
ディーノはビクリとして、相澤を見る。
相澤はディーノにまだ言ってなかったのかと頭を叩くと、「体調不良で休みだ」と簡潔に伝えた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
時は流れて放課後……
「お。いたいた。轟ー！」
帰ろうとしていた轟にディーノが駆けつける。
「今からリエの家に行くんだけどよ、一緒に来てくれねーか？」
と言われ、「沢田の家……？なんで俺が？」と聞き返す轟。
ディーノは頭をポリポリとかき、恥ずかしながら…と話はじめる。
「俺って、なんかよくわからねーけどリエに嫌われてるからな。俺が行った所で弾き返されるのは目に見えてる」
そこで…とディーノは言う。
「席隣どうしだし、俺よりも仲が良さそうだからな。来てくれねぇかと思ってよ」
ダメか？と聞かれる轟。
「(確か今日は病院に…)」
すみませんが…と断ろうとするが、ディーノの言った事に言葉が詰まる。
「お願いだ！頼む！リエ４０度の高熱なんだ！」
「(………沢田の家がどんなのか見てぇとは思ってたしな……)」
行きますと言った轟にうれしさのあまり抱き着いたディーノは轟の中で若干好感度が下がっていた。
「ここが沢田の家……」
理絵の家に着いた轟とディーノはリビングにて奈々にもてなされていた。
「理絵ちゃんもイケメンな友達を持って幸せねぇ」
ウフフと笑う奈々に轟は「いえ…そんな」と言う。
「理絵ちゃんしっかりやってる？」
あの子「お兄ちゃん達を守るんだ！」とか言って一人だけ違う高校行ったから…
と言う奈々に轟は「沢田は頑張ってます」と言う。
「沢田はいつもは面倒な事はしないけど、やるときはやるヤツです。最高のヒーローになれますよ。俺だって助けられましたから…」
奈々は「本当、良い友達を持たわね……理絵をよろしくね」と笑顔で言う。
「それよりママン……理絵は？」
申し訳なさそうに話の間に入って来るディーノ。本来の目的はお見舞いなのだが……………
「あら！えっと理絵ちゃんなら２階の部屋で寝てると思うわ」
そう言われ、轟とディーノは理絵の部屋に行く
(「誰かが来た気がする……」)
理絵の超直感は体調不良でも使えていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：脳内お花畑少女 | 作成日時：2017年5月11日 20時
