[番外]ツナの双子はヒーローになりたいそうで。 (ページ22)

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「轟の家…何かの財閥だったりしない？」

「いや、全く違うな。アイツがプロヒーローってだけだな」

現在、理絵は轟の家の前にいる。家は和風感漂う家で、雲雀の家に似ている。

「まぁとりあえず帰るか」

そう言ってスタスタと行ってしまう轟の後ろを子カモのようについていく理絵。

「ただいま」

「お帰り焦凍ーってその子誰！？彼女！？」

出迎えてくれたのは轟の姉、冬美だ。ちなみに学校の教師をしている。

「クラスメイトの沢田。色々あって家に来てもらった」

「え、えっと…クラスメイトの沢田です。夜遅くにすみません……」

轟の後ろからサッと出て来て挨拶をす
る理絵。

「突然すぎるけど、沢田を泊めてやりたいんだ」

理絵は断られるんじゃないかとビクビクしていたが、そんな事は考えなくてもよかった。

「…！あなたが沢田理絵ちゃんね！お母さんから聞いたわ！全然大歓迎よ。なんならずっと居てもらっていいわよ！」

両手を捕まれて上下に振られる理絵は見た目とは違い、元気な人だなぁと思った。

「姉さん。沢田が困ってるから」

ハッ！とした冬美は理絵から手を離す。

「ご、ごめんなさいね！自分の家だと思っていいからね。あなたも轟家の一員になるんだから！」

「姉さん！」

冬美が笑いながらそう言い、轟が頬を赤く染めた事はよくわからなかったが、理絵は「はい…」と答える。

「理絵。おかえり」

「…！？…た、ただいまっ！」