[番外]ツナの双子はヒーローになりたいそうで。 (ページ18)

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「ランボさんもソレ欲しい～！こうなったらみんな死(ち)ね！」

ランボは思い通りにならず、ついには理絵の腕の中で頭から手榴弾を出そうとする。

「わー！待て待て待て！飴あげるから！ブドウだから！ね！？」

ランボはガマンの子なんでしょ！とランボをなだめて机の上にあるウサギ柄のポーチに手をのばす理絵。

だが、腕を精一杯のばしてもギリギリとどかず………

「と、轟さん。取って下さい」

結局近くにいる轟に取ってもらうこととなった。

轟はゴソゴソと探り、ランボにブドウの飴をわたす。

「ランボさんの飴玉だもんね！」

飴玉を見るなり、ご機嫌になるランボ。牛さんノーグルはもういいのか…と理絵は思った。

そんな光景を見ていた轟の母親が衝撃の言葉を口にする。

「何だか子供連れの新婚さんみたいね！」

「「………は」」

ニコニコと笑う轟の母親とは反対に、2人は目を見開いて固まっている。

「理絵ちゃんとお話するのは楽しいし、子供にもなつかれているし！焦凍、理絵ちゃんのような人なら大歓迎よ！」

「な、何言ってんだお母さん！」

「そんな、私なんかより素敵な人はいますよ！」

2人は顔を赤くして目を回しながらワタワタしていた。

「じ、じゃあ私帰るね！」

「お、おう……」

出ていく時の理絵は顔は既に通常運転だったが、微かに耳が赤くなっていたと言う。