ゲンソウ10 ページ10
家に着き、俺は緑色のソファーへと座った。
「……うーん」
パソコンの詩と本の詩を見比べて声をうならせた
この詩は破れていた所が「シイ」という事になる……その破れたところを合わせて「ホシイ」という文章が出来上がるという事だ なぜパソコンと少し詩が違うんだろうか?
俺は心の中で多くの疑問を抱きながら、何となくパソコンの方を向く。
「……調べてみるか」
俺は小さな声でそう呟き、パソコンへとまっすぐ行った。
電源ボタンを押し、明かりがついたPC画面に「花ノ幻想」と打っていく 当然、検索候補には出ていなかった。
「検索…」
そのつぶやきに合わせてENTERを押す。
画面に出てきたのはこの間と変わりなく、検索結果一軒だけの「花ノ幻想」だった。
まあ、当然変わるはずもないのだが…そう思いながら検索結果をクリックする。
「……やっぱり変わんねーよなー」
そこに映し出されたのは、変わらず赤い文字で書かれた詩であった。
そして、詩には「キミノホ…モノニ」と書かれており、本に書いてあるのとやはり違かった。
俺は頭を回転させようとしてる、その時、
「兄ちゃん?何その赤い文字の何……」
「うわっ!!!」
俺は後ろから来る声に、露骨に驚きの声を上げてしまった。
後ろの人物も俺の声に驚き、「わっ!!]と高い声で驚きの反応を示した。
その後ろの人物とは―――
「びっくりした……お兄ちゃんがPCって珍しい……」
「PC画面覗くなよ!七愛!!」
そう、コイツの名前は七愛 俺の妹と呼べる存在だ。
小学4年生で、性格は一言で言うとからかい甲斐のあるやつ……とでも言っておこうか。
「別に変なサイト検索してないんだから良いじゃん」
「そうだけどさ」
俺はいま嘘をついてしまった。
実は、花ノ幻想の事は親や妹には黙っている 心配をあまりかけたくないからだ。
「もうあっちいけ……ん?なんだそれ」
「漢字ドリルだけど」
そう言って漢字の問題の穴を埋めていく七愛の姿を俺はじっと見つめていた。
そして、漢字ドリルを見ると、回答が書いていない所があったのに気が付いた。
「この問題、回答書いてねーぞ」
「わかんないから飛ばしてるの」
そう言って七愛は他の問題を埋めていく こんな漢字もわかんねーのか。
………ん?
「もしかして……」
「ん?」
俺は今の七愛の言葉で気付いてしまった気がした。
わからないところを……書かない。
……そういう事だったのか!
「サンキュ!七愛!!」
「へ?」
俺は急いで電話の方へと走って行った。
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脳花(プロフ) - 染餅。さん» コメントありがとうございます!!ななみであっていますよ。関係ないお話しですが、七愛の名前の由来はセブンアンドアイなんですよ(笑)セブンアンドアイで買い物をしている時に思いついたのでwww (2014年10月5日 19時) (レス) id: bd7c5ced89 (このIDを非表示/違反報告)
染餅。 - 妹さんて、ななみちゃんであってますか?にしても、このサイトにまだこんないい作品があるとは感動…|д゚)頑張ってください。 (2014年10月4日 13時) (レス) id: 1982cff81f (このIDを非表示/違反報告)
脳花(プロフ) - のんかさん» コメントありがとうございます!!最近は部活など学生の事情があって更新があまりできないのですが、こんな応援コメントをもらえるとは私は幸せですね ^^) _旦~~ 時間などを見つけ頑張って更新します。応援ありがとうです( ^)o(^ ) (2014年8月30日 20時) (レス) id: 97d2823ae3 (このIDを非表示/違反報告)
のんか(プロフ) - この作品面白いです!ゾッとする場面もあって続きが凄く気になります!更新頑張ってください! (2014年8月30日 20時) (レス) id: 0bf760b6a5 (このIDを非表示/違反報告)
脳花(プロフ) - ∧∧ネコミミ∧∧@玉ねぎ@オニマスさん» ちゅ、中国からアクセス!? すげえwwネコミミさん年齢いくつだろwwwというか、さらっと中国発言にびっくりしたwwww (2014年8月10日 17時) (レス) id: 97d2823ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小豆川 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/112121/
作成日時:2014年4月26日 11時