ゲンソウ20 ページ20
――――
――
時は過ぎ、外はすでにもう真っ暗なので、巧はもう家へと帰って行った。
シンと静まり返った部屋に、俺はソファーへと腰をかけた。親は今日は帰ってこないらしい。
結局その日に話し合ったのは……なぜ図書室に花の幻想についての詩があったのか。誰があの詩をインターネットに乗せたのか……などだった。
しかし、どれだけ話し合っても結論にたどりつけない。やはり簡単には結論は出せないか。
花ノ幻想にたくさんの疑問を持つ俺達だが、一番の疑問は――――
(……そもそも、なんで俺達はこんなに花ノ幻想に興味を持ってるんだ？)
そう、これが一番の疑問なのだ
普通ならこんなちっぽけなキーワード。「花ノ幻想」なんて特に気になりはしないし、気になったとしても面倒くさいので行動には絶対起こさないはずだ
……そもそも、花ノ幻想は最初からおかしいと思ったんだ。
この変な味がするような感じ…………まるで俺達の〃見えない〃何者かに誘導されてるような――
「お兄ちゃん」
「うわっ！！」
俺はその声に驚き、ソファーの近くの壁にゴンッ！！と鈍い音をたてて頭をぶつけてしまった。
七愛はそれに驚いたのか、「うひゃあ！！」と声を上げ、床にしりもちをついていた。
「いったー！！お兄ちゃん驚かせないでよ！！」
「驚かせたつもりはねえんだけどさ……」
俺はそう言い、しりもちをついた七愛に手を差し伸べてやる。
すると、七愛は素直にも俺の手を取り、立ち上がった。
「もう……」
「……んで、なんだよ七愛？」
「え？」
「俺の事、呼んでいただろ」
俺がそう言うと、七愛は「ああ、そうだった！」と言ってポンと手を付いた。
自分から呼んでおいてコイツは……俺はそう思い、七愛の話に耳をかたむけようとした。
「で、なんだよ？」
「……お兄ちゃん、なんか困ったことある？」
「…………はぁ？」
思わずそんな声を出してしまった。
何かと思えばそんな事か……なんなんだこの妹は。
「特にねーけど……」
「嘘つき！！わかるんだよ！私！！最近お兄ちゃんがなんか見て悩んでること！！」
ギグッ!!
そのくらいの効果音が似合うくらい、俺は動揺してしまった
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脳花(プロフ) - 染餅。さん» コメントありがとうございます!!ななみであっていますよ。関係ないお話しですが、七愛の名前の由来はセブンアンドアイなんですよ(笑)セブンアンドアイで買い物をしている時に思いついたのでｗｗｗ (2014年10月5日 19時) (
レス) id: bd7c5ced89 (このIDを非表示/違反報告)
染餅。 - 妹さんて、ななみちゃんであってますか？にしても、このサイトにまだこんないい作品があるとは感動…|дﾟ)頑張ってください。 (2014年10月4日 13時) (レス) id: 1982cff81f (このIDを非表示/違反報告)
脳花(プロフ) - のんかさん» コメントありがとうございます!!最近は部活など学生の事情があって更新があまりできないのですが、こんな応援コメントをもらえるとは私は幸せですね ^^) _旦~~ 時間などを見つけ頑張って更新します。応援ありがとうです( ^)o(^ ) (2014年8月30日 20時) (レス) id: 97d2823ae3 (このIDを非表示/違反報告)
のんか(プロフ) - この作品面白いです！ゾッとする場面もあって続きが凄く気になります！更新頑張ってください！ (2014年8月30日 20時) (レス) id: 0bf760b6a5 (このIDを非表示/違反報告)
脳花(プロフ) - ∧∧ﾈｺﾐﾐ∧∧@玉ねぎ@オニマスさん» ちゅ、中国からアクセス!? すげえｗｗネコミミさん年齢いくつだろｗｗｗというか、さらっと中国発言にびっくりしたｗｗｗｗ (2014年8月10日 17時) (レス) id: 97d2823ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小豆川 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/112121/
作成日時：2014年4月26日 11時
