第百二十五夜 人ならざる者 ページ36
side 幸村
「なら逆に聞かせてもらうが」
白銀に今の生活に不満はないかと聞けば、返ってきた答は「ない」だった。
安堵した俺に、今度は白銀が質問してくる。
「幸村こそ不満はないのか？」
「俺？」
「…人ならざる者と共にいて疲れないかと思ってな」
人ならざる者…というのは言わずもがな白銀のことだろう。白銀は妖狐であって、人じゃない。
故に感覚の差がある。
多分白銀は、その差に俺たちが振り回されてないか心配なのかな。
「フフ、そうだね…」
白銀はさ
頭が特別良いとは言えないし、
身体能力が高い割に体すごい硬いし、
お世辞にも器用とは言えないけど。
そうつらつら述べていけば白銀は「ゔ…っ」と言葉を濁した。
なんだかからかってる気分。
…違うけどね？
「一緒にいて楽しいよ」
妙に人間味があって、寧ろ本当の人間より得手不得手の多い白銀。
一緒にいて楽しいというのは心からそう思ってる。
「きっと真田も、柳も、丸井もジャッカルも仁王も柳生も、赤也も、ボウヤや黒川さんだってそう思ってる」
だって白銀は優しいから。
優しすぎるが故に、この間みたいな事件に巻き込まれることもあるけど。
「それにさ、妖狐か人かっていう以前に白銀は
「…そうか？」
「そう」
独り言のように「そうか…」と復唱すると、白銀は座って空を見上げた。
からりと晴れた青空の下、吹き抜けた風が白銀の銀色の髪を揺らした。
「……ありがとう」
少しだけ、白銀の本心に近付けた気がした。
御神籤の王子様 ver.四天宝寺
小吉っすわ。メンド…
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ノア(プロフ) - パンドラさん» ありがとう( *｀ω´)ベッタベタな内容だけどやっと恋愛方向にも走れました（笑）ちまちま更新していくのでこれからもよろしくです！ (2016年1月23日 19時) (
レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
パンドラ(プロフ) - 回を重ねる度にどんどん面白くなっていきますね！流石です！ (2016年1月23日 17時) (レス) id: 4b52225c75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2016年1月19日 17時
