第百二十一夜 成り行きで ページ32
※attention!
今話には、作者が適当に考えた学校名が出てきます。仮に実際に同名の学校があっても今作とは何一つ関係はありません。
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「勝つのは氷帝!負けるの星蘭!」
「勝者は跡部!勝者は跡部!勝者は…」
「……俺だ!」
「キャーッ!!」
…一言で言い表せば、うるさ…賑やかな応援。
氷帝学園vs星蘭中のS3のようだ。なぜ跡部がS3なのかというと、美雪曰く「たまにプレイしないと腕が鈍っちまうだろうが」と跡部に言われたんだそうだ。
「あっとべ〜!ね、ね!丸井君と試合していい!?」
「アーン?ダメに決まってんだろ。そもそも次お前の試合だろうが。さっさとアップしてこい」
「えーっ!?跡部のケチ!」
「うるせぇ。それより立海がここにいる方がおかしいんだろうが」
「ちょっと成り行きで…俺のことは気にしなくていいぜぃ」
チェンジコートになり、向こう側のコートにいた跡部がこちら側へ移ってきた。それを機にガシャンとフェンスに手をかけ、嬉々として尋ねる芥川。
ポケットから丸井御用達のガムを出して口へ放り込む。偶然一つもらったものだが、こんなところで役に立つとは。
跡部に一蹴された芥川はすごくしょげていた。
見ていて哀れになる子犬っぷり。
「…じゃあ、ジロくん。アップ代わりに俺と打ち合う?」
「えっ!?いいの!?」
「ダメっつってんだろ」
「後のことは任せてくれていいぜ。な?」
跡部へ軽くウインクを飛ばす。一瞬だけ目を金色に光らせて、跡部の青い瞳を直視する。
ボクの目を見て、僅かに目を見開いた跡部だったが、数秒で事を理解したのかわざとらしく肩をすくめた。
「…仕方ねぇ。今回は特別に許すが、アップで体力使い切ったりするんじゃねぇぞ」
「やったー!うれC〜!!」
イェーイ!と嬉しさを全身で表す芥川。それを見た美雪も「よかったですね、芥川さん」と微笑んでいた。
「よっし。そんじゃ、そうと決まれば早速始めるぜぃ!」
「うん!俺わっくわく!」
ほんとにハイテンションな奴だなぁ…
御神籤の王子様 ver.四天宝寺
小吉っすわ。メンド…
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ノア(プロフ) - パンドラさん» ありがとう( *`ω´)ベッタベタな内容だけどやっと恋愛方向にも走れました(笑)ちまちま更新していくのでこれからもよろしくです! (2016年1月23日 19時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
パンドラ(プロフ) - 回を重ねる度にどんどん面白くなっていきますね!流石です! (2016年1月23日 17時) (レス) id: 4b52225c75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノア | 作成日時:2016年1月19日 17時