検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:25,830 hit

第百十六夜 零式ドロップショット ページ27

「ゲーム手塚!1ー0(ワンゲームトゥラブ)!」

1ゲーム目は手塚に取られた。終わってもまだ構えている僕を見て、手塚はサーブの体制に入った。
スコアボードには先ほどの点数が記されている。点数が入る前だから、45ー30。意外にも粘れていた。

勿論、手塚は本気じゃないだろう。たとえ本気じゃなくても僕じゃ勝てない。
こうなったらせめて本気くらい出させてやる。

「どうした、お前の本気はそんなものか」
「それはこっちの台詞…!本気くらい出してみたらどうかな…ッ!」

鋭い角度のサーブだ。いつもの白夜の優雅さなんてかなぐり捨て、全力で拾う。
ネットにはかからなかった。サーブを返すだけでいっぱいいっぱいかも。
返球されたボールを打とうとする手塚を見て、審判の席に座っていた不二がクスリと笑った。

「悪いけど…手塚は既に本気だよ」

強打が来るかと思ったが、予想外に浅く返される。
ドロップショットか…!
対応が遅れたが…これはどのみち取れなかっただろう。
ボールは跳ねることなくネット軽くぶつかって止まった。

「零式ドロップショットか…噂には聞いてたけど、えげつないな」

手塚国光は強い。
何度でも言う。僕なんかじゃ、天地がひっくり返っても、時計が逆に回っても絶対に勝てないだろう。
なら趣旨を変えてやる。
勝たなくていい。奴の型を覚えろ。

「ふむ…興味深い試合だな。あと手塚が公式戦でもない野試合であれを使うとは」
「…乾先輩、なんでビデオ録ってるんスか」
「愚問だな。データ収集だ」

…なんか外でビデオ録ってる奴がいるんだが。
気にしないでおこう。

あれ、そもそもなんで僕青学に来て残ってるんだっけ。
手塚と試合するためだっけ…?

第百十七夜 もうひとつの才能→←第百十五夜 vs.手塚国光


御神籤の王子様 ver.四天宝寺

小吉っすわ。メンド…


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
41人がお気に入り
設定タグ:テニプリ , 立海 , 人外主   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ノア(プロフ) - パンドラさん» ありがとう( *`ω´)ベッタベタな内容だけどやっと恋愛方向にも走れました(笑)ちまちま更新していくのでこれからもよろしくです! (2016年1月23日 19時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
パンドラ(プロフ) - 回を重ねる度にどんどん面白くなっていきますね!流石です! (2016年1月23日 17時) (レス) id: 4b52225c75 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ノア | 作成日時:2016年1月19日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。