第百十四夜 ひと勝負頼む ページ25
「…まぁ改めて。僕は白夜。よろしくね、青学の皆さん」
青学面々に改めて名乗り、軽く微笑む。その瞬間、青学の後方…つまりは僕のいる対角線の女子たちが「キャーッ!!」っと黄色い歓声を飛ばし、果てには「我が生涯に…一片の悔いなし…ッ!」とわけのわからないことを言いながら鼻血を吹き出して倒れる奴までいた。
だ か ら な ん な ん だ こ の 扱 い は
「…すごい人気じゃないか。モデルかアイドルでもやってるのか?」
「いや、全く」
「いっそなっちゃえば?」
「頑固拒否だ!」
どこへ行ってもこの扱いをされるとか耐えられない。神風みたいにストレスで髪が真っ白になるか胃に穴が開くかの二択だ。もともと僕の髪は白っぽいけど。
「…白夜がこの扱いを嫌っている確率、100%」
「正解。よくわかったな」
「データは嘘を吐かないよ」
「はぁ…」
乾…こいつは言うこと成すこと全てが柳に重なる。
データとかモロ柳。実は双子説浮上中。見た目は似てないけど。
「すまない。少し確認していいか」
「ん?なんだ手塚」
「お前の異名は『落翼の天使』で間違いないか」
「……そうだが」
その異名を聞くと不機嫌が完璧に顔に出てしまう。もうすでに僕がプレイするのを望んでいるのか、観衆の女子たちによる天使コールで気分は限りなくどん底なのに。
「ふむ…つまりここ最近の地方大会を総なめしているのはお前ということだな」
「手塚も知ってたんだ。正直驚いたよ」
「まぁ…そういうことになるな」
手塚の言う通り、練習と資金稼ぎを兼ねて僕は小さな地方大会によく参加するようになっていた。
白夜の姿で頻繁に。
それのせいでそこそこ有名になってしまったようだ。
「そうか。ではひと勝負頼むとしよう」
「あぁ、うん。………えっ?」
御神籤の王子様 ver.四天宝寺
小吉っすわ。メンド…
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ノア(プロフ) - パンドラさん» ありがとう( *`ω´)ベッタベタな内容だけどやっと恋愛方向にも走れました(笑)ちまちま更新していくのでこれからもよろしくです! (2016年1月23日 19時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
パンドラ(プロフ) - 回を重ねる度にどんどん面白くなっていきますね!流石です! (2016年1月23日 17時) (レス) id: 4b52225c75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ノア | 作成日時:2016年1月19日 17時