第八夜 満月の夜の恩返し ページ9
side 越前
…何故か、真夜中に目が覚めた。
時計を見ると午前３時を指している。窓を開けると紫紺の空に黄金色の満月が浮かんでいた。
「…カルピン…？」
「ほぁら〜」
一緒に寝ていたはずのカルピンがいないと思ったら窓の近くの棚の上で丸くなっている。
うとうとしていたカルピンは突然バッと顔を上げて外を見た。「何かあるの？」と俺もそれに続く。
「…？何もないじゃん」
猫ってたまに何もないところ見るよね。
拍子抜けしてまた寝ようと思ったら、カーテンが風を孕んでばさりと音を立てる。
「ん？」
「ほぁら〜？」
振り返ってもカルピンが顔を洗ってるだけだった。
ちょっと強い風が吹いただけか…
寝直そうとベッドの方へ振り返ると、銀白色の毛並みの狐？がベッドの前で座っていた。
…さっきまでいなかったよね？
ちょっと驚いて数歩後ずさる。狐？は綺麗な金色の瞳を俺に向けると、先が白いふわふわのしっぽをゆったりと動かして立ち上がった。
『夜分に失礼。驚かせたなら謝ろう』
「え？」
………喋った？
『越前リョーマ、で間違いないか』
「そ、そうだけど…」
何で名前知ってんの？
というより何で喋れんの？
聞きたいことが山ほどある。なにこの狐。
なにから聞こうか考えていると狐は淡い銀色の光を放って人の姿になった。
首上までの長さの銀髪、毛先にかかる淡い青のグラデーション。瞳孔が縦に長い金色の瞳。
頭部に鎮座する三角形の耳にふわふわのしっぽ。
よく見たら俺より20cm近く身長差がある。
女子なのに高すぎでしょ。
っていうかこの人…
「えっと…白夜って名前だっけ？」
「それは名乗り名。真の名はAという。
今日の昼助けてくれたからな、恩返しに来た。
富、名声、地位、力。好きに選べ。叶える手伝いをしてやろう」
…なんかすごいことに巻き込まれたっぽいんだけど。
まぁ富とか名声とか俺にはよくわかんないし。
なら俺が今欲しいものといえば…
「じゃあ寝れなくて暇だから話し相手になってくれない？」
御神籤の王子様 ver.立海
凶ですね。アデュー
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ノア(プロフ) - けとるさん» あぁ、成る程。これからもよろしくです (2015年11月1日 15時) (
レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
けとる(プロフ) - 元のデータはぴーのんです…笑 (2015年10月29日 18時) (レス) id: bfe4a96d52 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - けとるさん» おぉ…？元のデータの人が何方か知りませんがこれからもよろしくお願いします (2015年10月28日 15時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
けとる(プロフ) - データ消した！こっちになった！ (2015年10月25日 9時) (レス) id: bfe4a96d52 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - パンドラさん» おぉぉ…！こっちも読んでくれたのか…こちらこそ読んでくれてありがと！今後ともよろしくですw (2015年9月1日 19時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2015年8月13日 20時
