第三十一夜 触らぬ真田に祟りなし ページ33
段ボールを抱えて資料室を目指している途中、事件(？)は起こった。
事の発端はこいつ。
「うわぁぁぁっ！！あっ！白銀先輩へるぷみー！助けて！匿ってください！！」
…そう、赤也である。
後ろから奇声？悲鳴？を上げながら走ってきて、ボクにぶつかって資料をぶちまけた後、謝りもせず必死にそう言ってきた時は何事かと思ったぞ。
どうしていいのかわからないままぽかん、としていると、またも奇声が響いた。
「赤也ァァァァッ！！」
「ヒィッ！？」
…教師？
でも制服…でも老けてる。教師？生徒？どっちだ。
元凶である赤也はボクを盾にして教師か生徒かよくわからん男から逃れようとする。
「たるんどる！そこに座らんか！！」
「……はい」
赤也も諦めたのか渋々そこに正座する。
男の説教がくどくど続く中、どうしても気になって小声で赤也に尋ねてみた。
「…おい赤也。お前何をしたんだ」
「……英語の小テストで３点取ったんス」
「…それは５点満点か。１０点満点か」
「いや？１００点満点のやつっス」
「……」
…絶句したぞ、赤也よ…
とりあえず散らばった資料を集めようと向き直ると…きちんと集められ綺麗に段ボールに入れられていた。
「全く…切原くんには困ったものです。お怪我はありませんか？」
「あ、うん…」
眼鏡をかけた背の高い男子生徒。あ、こいつ昨日雅治と入れ替わってたやつじゃん。今日会った面子のテニス部率高いな…
「悪いな…」
「いえ、これも風紀委員として真田くんの補佐をしたまでです。ところでこれはどちらまで？」
「資料室。あ、別にボクが持っていくぞ」
「ご迷惑をおかけしたお詫びと思ってください」
「は、はぁ…」
真田と呼ばれた男───おそらく生徒だろう───の説教が続く中、眼鏡の男子生徒がボクの段ボールを抱えて歩き去って行った。なんだろう、すごく紳士。
名前聞いてなかったな。礼が言いに行けない…雅治に聞くか。
そういえばあの真田って奴、雅治が朝練に遅れた時「キエェェェェ！！」って言ってた奴じゃん。テニス部高いなぁ…
ここからどっかに移動しようとしたら赤也が助けの目線を投げかけてきた。でもボクはなんとなく悟る。触らぬ真田に祟りなし…ごめん赤也。
御神籤の王子様 ver.立海
凶ですね。アデュー
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ノア(プロフ) - けとるさん» あぁ、成る程。これからもよろしくです (2015年11月1日 15時) (
レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
けとる(プロフ) - 元のデータはぴーのんです…笑 (2015年10月29日 18時) (レス) id: bfe4a96d52 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - けとるさん» おぉ…？元のデータの人が何方か知りませんがこれからもよろしくお願いします (2015年10月28日 15時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
けとる(プロフ) - データ消した！こっちになった！ (2015年10月25日 9時) (レス) id: bfe4a96d52 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - パンドラさん» おぉぉ…！こっちも読んでくれたのか…こちらこそ読んでくれてありがと！今後ともよろしくですw (2015年9月1日 19時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2015年8月13日 20時
