第十七夜 未知との邂逅 ページ19
引き続き side 切原
「あぁ、えっと。灯台下暗しとは、人は身近なことには案外気がつかないものだというたとえだ」
「ふぅん……ってそれって仁王先輩部室にいたっていうオチじゃね！？」
ギョッとして叫ぶように返すとその人はおかしそうにクツクツと笑いをかみ殺していた。
…あぁ、この人やっぱり仁王先輩に似てる。
「そいつ見つかったら早く戻ったほうがいいんじゃないか？キミんとこの先輩が怒ってるよ、きっと」
「ゲッ…！」
彼女が両人差し指を頭の上へ持って行って、鬼のツノのように示すと俺の顔からサッと血の気の引く音が聞こえた。比喩とかじゃなくて、マジで。死んだな俺。
「それじゃ、ボクは失礼するよ。『───』」
「え…？ちょっ…！」
その口から『またね』とこぼれた気がして目を瞬かせる。瞬きをするような一瞬、目が綺麗な金色になった気がしたけど…気のせいだよな。
なんて流暢に考えていたのもつかの間、柵の上に腰掛けていた目の前のこの女子は突如後方へ体重をかける。
ここは屋上。しかも後方には何もない。つまり示すのは───真っ逆さまに落下するってこと。
「やっぱジサツシガンシャだっなのかよ！？」
慌てて駆け寄って見下ろすけど何もない。
念のためと思って頬を抓ってみたけどフツーに痛かった。
変わったことといえば、その人が消えてすぐ影が落ちて、見上げたらスゲー綺麗な白い羽根の鳥が飛んで行ったことくらい。
…なにこれ、フツーに怖えぇ…
新手の七不思議かよ！？
「ぶちょおぉぉぉぉぉぉ！！」
自分でもよくわかんねぇ奇声を上げながら部室へダッシュ。さっきの女子見たら次は俺が死ぬとかじゃねぇよな！？
恥ずかしいを通り越して、マジで怖かった。
御神籤の王子様 ver.立海
凶ですね。アデュー
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ノア(プロフ) - けとるさん» あぁ、成る程。これからもよろしくです (2015年11月1日 15時) (
レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
けとる(プロフ) - 元のデータはぴーのんです…笑 (2015年10月29日 18時) (レス) id: bfe4a96d52 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - けとるさん» おぉ…？元のデータの人が何方か知りませんがこれからもよろしくお願いします (2015年10月28日 15時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
けとる(プロフ) - データ消した！こっちになった！ (2015年10月25日 9時) (レス) id: bfe4a96d52 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - パンドラさん» おぉぉ…！こっちも読んでくれたのか…こちらこそ読んでくれてありがと！今後ともよろしくですw (2015年9月1日 19時) (レス) id: 836babe48a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ノア | 作成日時：2015年8月13日 20時
