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緑
真っ暗の中に、ふわふわ浮いてる感じ。
こっちだよって誰かに引き摺り込まれそうなのを、いかないよ、って必死に抵抗してた。
ふわ、と周りが明るくなって、ざわざわとした音が耳に入る。
眩しすぎて見えない。さっきまで暗闇にいたんだから。
ここ、どこ?
Ns「わかります?手、握ってもらっていいですか?」
あぁ、病院か。見えているのに理解するまでに時間がかかった。
わかったら手握ってくださいって、ほんまにあるんやな。
喋ろうとして気づいた。
口に管を入れられてる。
Dr「今管抜きますから、ちょっと頑張ってくださいね」
ずるずると管が抜けていく。
Dr「明日、お母様と一緒に説明しますので」
倒れたんや、覚えてる。
めっちゃ頭痛くて、耳鳴りがうるさくて、眩暈が気持ち悪くて
あ、そういえば倒れたのって仕事中やったよな
メンバーに謝らな。
意外と冷静やねん。
起きたら記憶がなかったとか、そう言うのってやっぱり漫画だけなんかなって思った。
Ns「ベッド移動しますね。そのままにしていただいて大丈夫ですので」
さっきの看護師が来てベッドを2人がかりで動かす。
なんか恥ずかしいんやけど。
囲いもないところにいたのに、病室、って言う感じの部屋に入れられた。
でも、個室。
配慮されてるんかな、こんなところでアイドルっていう実感したくないわ、、
体にいろいろくっついてるし、点滴何個刺さってんねん。
注射嫌やったから知らない間に刺されてて良かったけどさ。
あぁなんか、なんの病気かもわからないのに、すでに病人感半端ない。
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作者名:みんときん | 作成日時:2023年11月30日 14時