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緑
夜、消灯時間が過ぎた。
ねられない。
あれ、
カタカタ、と音を立てているのは自分の腕。
痙攣？
よくわからないけど、普通じゃないっていうことはわかる。
ナースコールを押したけど、看護師さんがくる前に治った。
Ns「ちょっと先生呼びますねー」
そんなやばいんかな。
自分でも驚いてるくらいやねんけど。
Dr「うん、てんかん発作だね」
てんかん、って、あの？
緑「でも、僕そんな」
Dr「うん、もともとてんかん持ちじゃなくても、脳腫瘍の患者さんにはてんかん発作が生じることがあるの。痙攣発作って言った方が、わかりやすいかな」
痙攣とかてんかんって、意識が飛んで、泡吹いて倒れて、みたいなの想像してた。
こんなちょっとしたのでも、痙攣なんや、
ていうか、今日たまたま担当医の先生おったけど、これおらんかったらどうなるんやろう
Dr「今度から、新しい薬増やしますね。今日はもう夜遅いから、明日詳しく説明しますね」
緑「わかりました、」
先生も看護師もいなくなった個室に、ポツンと1人にされるのが怖くて、行かないで、と言いたくなるくらいやった。
寝られない。
明日もまた痙攣が起きたら とか、そもそも病気は良くなるんか とか、いらんことがぐるぐる回る。
いつのまにか登っていた太陽を見ながら、ようやくうとうとしてきていた。
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作者は医療知識ナシ
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作者名：みんときん | 作成日時：2023年11月30日 14時
