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橙
赤「なぁ!神ちゃん!返事してや、お願いやから、、、」
黄「こっちです、お願いします」
あたりは騒然としていた。
赤「なぁって、!」
紫「一旦落ち着いて、しげちゃん」
取り乱すのも仕方ない。突然、倒れたんやから。
橙「淳太くん、乗ってくれるやろ?こっちは落ち着いてから向かうわ」
救急車に向かう淳太くんに声をかけると、そっちは頼んだで、といった眼差しで頷いて、救急車に乗り込んでいった。
紫「流星と望は?大丈夫?」
桃「おん、びっくりした、けど、」
この場で1番取り乱していたのはしげだった。
我を忘れたかのように、神ちゃん、と名前を呼び続け、姿が見えなくなるとその場にしゃがみ込んだ。
それと比べてしまえば、流星と望は落ち着いていた。
ざわざわとした空間の真ん中にいた俺らとは違って、マネージャーに連絡したり、救急車を呼んだりと、さりげなくサポートをしてくれるくらい。
騒がしくなったこの場を一旦落ち着けて、病院に向かおうと車に乗り込むと、さっきまで魂を無くしたようにしていたしげが静かに泣いていた。
紫「しげちゃん、落ち着き?死んだんとちゃうやろ?大丈夫やから」
車の中の空気は、感じたことがないくらい重たかった。
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作者名:みんときん | 作成日時:2023年11月30日 14時