からかうのはやめてください。【宇髄天元】

番外編 其ノ三 ページ49

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部屋に戻り、豪華な料理を頂いたあとは
ゆったりとした時間を過ごしていた.






『 あの………、て、天元様.

これ、お誕生日プレゼントです. 』





小包を渡せば一瞬驚いたような顔をしたが、
礼を言いながら、私の頭をわしゃわしゃと撫でた.










選んだのは大きめの耳飾り.


いつも付けている耳飾りの留め具を落としてしまったらしく、
現在はひとつずつしか付けていない.

片方だけは地味だ、とか言ってね.





「 おお、こりゃ派手でいい！」



目をキラキラと輝かせる天元様は、どこか可愛らしく思えてしまった.





「 A 」


『 なんでしょうか？ 』





何かを思いついたかのように、ニヤリと笑い
「 付けてくれよ 」と言った.





『 えｯ…、私、そのような耳飾りなんて付けたことないんですけど… 』



「 穴に入れればいいだけだ 」



『 わかり、ました 』





天元様の前に膝を付いて座り、そっと耳に触れた.








『 出来ましたよ 』





付けた終わったあと、天元様と視線がぶつかった.





近いｯ…



今更ながら距離の近さに気が付き、その場を離れようとしたけれど、天元様の腕が背中に回り、そのまま彼の腕の中に収められてしまった.





「 それはどーも 」





そう言うと、そっと首筋に口付けを落とした.





これまでにない感覚に、思わず高い声が出てしまった.










「 さてと、」





視界が反転し、天井を背景にした天元様が映った.





「 もうひとつ、派手に祝って貰うとするか 」



『 な、何を言って……ｯ 』





口角を上げ笑うその様は、蠱惑的だった.







それと同時に、‘ まさか ’といった考えが駆け巡った.















その考えは的中してしまい、










天元様へのお祝いは夜通し続いたのであった.





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番外編 おわり



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番外編 あとがき
(ページ数が無いのでこちらにかかせて頂きます！)





本編できゃっきゃ出来なかったので…
番外編できゃっきゃさせたくなりました！


いきなりの展開でしたが楽しんでいただけたでしょうか？(ﾑﾌﾌ顔)





宇髄さーん！お誕生日おめでとうございます！！




2019.10.31

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