からかうのはやめてください。【宇髄天元】

番外編 其ノ一 ページ47

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本日、10月31日は宇髄様のお誕生日.





『 え、今からですか？ 』



「 はい！」





それは、お嫁さんたちによる1泊2日の温泉旅行に行くという提案だった.


それも、私と宇髄様の2人での旅行.





何でも毎年、宇髄様のお誕生日には温泉旅行に行っているらしい.





『 須磨さんたちは行かないのですか？ 』


「 …ちょっと今年は都合が合わなくなちゃって… 」





目を伏せる須磨さん.





「 だから、私たちの分も楽しんできてね！」










＿＿＿＿これが、お嫁さん3人によるちょっとした作戦であることは、A自身は知る由もないのである.





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雛鶴さんたちが来れないことは、宇髄様は聞いていたらしい.





『 なんか……、相手が私でごめんなさい… 』


「 何の話してんだ？ 」





だって、お嫁さんたちを差し置いて私なんかが宇髄様のお誕生日お祝いしちゃっていいの？



いや、絶対に良くない気がする…





「 地味に細けぇこと気にすんなよ？ 」


『 ハイ… 』




( 宇髄様、本当に心を読むのが上手すぎでは？ )





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大正コソコソ噂話*


「 Aちゃんが早く‘ 天元様 ’と呼べるといいですねぇ 」

「 １回呼ぼうとしたとき、真っ赤な顔してたもんなぁ 」

「 そこが可愛らしいですけどね 」



早く‘天元様’と名前を呼ぶことに慣れるように、と
考えたお嫁さんたちの案で今回の温泉旅行を企画したらしいぞ！





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