三十六 ページ36
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静かに、小瓶をを渡す__
「 A………、
……ありがとう 」
優しく、ふわりと笑った.
その姿は鬼という言葉は不似合いで、あまりにも人間味を帯びていた.
ポンと小さな音が鳴って瓶の栓が抜かれた.
「 A
ごめんな…兄で…
いや……、そもそも血も繋がっていないだから兄なんて名乗る資格ないよな.
あの時も酷いこと言ってごめんな… 」
名残惜しむかの用に目を細める兄.
ふるふると首を左右に振る.
『 ッなんでそんなこと言うのッ…
お兄ちゃんはお兄ちゃんだよ!血の繋がりなんて関係ない…
ずっと傍にいてくれたし守ってくれた.
楽しいお話もたくさん聞かせてくれた…
私のお兄ちゃんは…あなたしかいないのに…
私だって……お兄ちゃんがいなくなってから…最後まで探さなかった…ッ ごめんなさい…ッ 』
「 A、ありがとう. 」
優しく 暖かい手が頭の上に置かれた.
優しく笑い、
鬼は……兄は瓶の中に入った毒を一気に飲み干した.
『 ッ! お兄ちゃん…ッ 』
「 __これが眠るように命を絶つ毒です.
少量ですが、即効性及び効果覿面です.
首を斬りたくなければこの毒を使うしかないですね…
他の毒は身体を溶かしたり、苦しめてしまうものしかありませんから__. 」
しのぶ様の言葉が脳裏を過ぎった.
どさり、と
力尽きたように兄は倒れた__.
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天天(プロフ) - こちら完結してますが、コメント失礼します。キャラの特徴などをしっかり捉えられており、違和感なく読めました!欲を言うと、夢主ちゃんと宇随さんのイチャイチャをもっと見たかったですが…(宇随さん推しなので)他の作品も読ませていただきますね(^^) (2020年8月11日 20時) (レス) id: eb2c748ea0 (このIDを非表示/違反報告)
乱中 久(プロフ) - こんばんは。いつも作品の更新を楽しみにしておりました。この度は完結おめでとうございます。まっちゃろん様の書く宇随さんの適度なSッ気が好きでした。次回作も楽しみにしております! (2019年10月22日 0時) (レス) id: d74e0e0202 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴいち - 完結おめでとうございます!!新作楽しみにしてますね^ ^ (2019年10月21日 7時) (レス) id: 86b9e23d57 (このIDを非表示/違反報告)
_Mikado_(プロフ) - お疲れ様でした!とても楽しかったです! (2019年10月21日 1時) (レス) id: f327cce89d (このIDを非表示/違反報告)
イチゴいち - お兄ちゃあああん!!!!あああああああああああああ((強制終了 久しぶりに鬼舞辻が最低に思えてきた、、頑張ってください、応援してます!! (2019年10月15日 19時) (レス) id: 67aafb287e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっちゃろん | 作成日時:2019年9月12日 21時