三十 ページ30
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強い引力で引き込まれる感覚だった.
目の前に広がるのは僅かにゆがんだ空間.
血鬼術の中?
あの細道がどこまでも続いているように見える.
まるで奥行きのない暗闇の様.
ゆっくりと視線を動かせば兄が映る.
「 Aにいくつか質問があるんだ 」
『 …なに? 』
「 なぜ、鬼殺隊にいるんだ? 」
『 それはッ……、鬼に襲われかけたのを助けて貰って
身寄りがなくなったから鬼殺隊の本部に身を置いているの. 』
「 …じゃあ親父は… 」
ポツリ、と呟いたのを聞き逃さなかった.
『 ッ…あの日、街を襲ったのはお兄ちゃんなのッ…!? 』
「 ッ…だとしたら、なんだ? 」
なんで、なんで……
でも、あの時見た鬼は兄じゃない別の鬼.
別の鬼も率いていたってこと?
思い返せば あの時、雛鶴さんが言っていた「親玉」って……
「 まぁ、いい. 今はAを見つけることが出来たからな.
もうひとつ、質問だ.
以前、この街に来ていただろう? 」
あの時、気づいていたんだッ
「 あの時、誰かを
お前の兄は俺だけだろッ. 」
『 ッアグッ… 』
キツく喉元を締められる.
「 なんで、なんでみんな俺を裏切るッ!?
許せない…許せない…ッ 」
なんで…そんなことを言うの__?
『 ッッ!! 』
息が出来ない、
このままだと息絶えてしまう.
空いている手で勢いよく兄の腕を振り払った.
『 ゲホッ… 』
上手く深呼吸して呼吸を整える.
『 ッお兄ちゃん…ッ…ゲホッ 』
優しかった兄がこんなことをするなんて…
悲しみなのか、
悔しみなのか…
または両者なのかは分からない
静かに涙が頬を伝った.
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天天(プロフ) - こちら完結してますが、コメント失礼します。キャラの特徴などをしっかり捉えられており、違和感なく読めました!欲を言うと、夢主ちゃんと宇随さんのイチャイチャをもっと見たかったですが…(宇随さん推しなので)他の作品も読ませていただきますね(^^) (2020年8月11日 20時) (レス) id: eb2c748ea0 (このIDを非表示/違反報告)
乱中 久(プロフ) - こんばんは。いつも作品の更新を楽しみにしておりました。この度は完結おめでとうございます。まっちゃろん様の書く宇随さんの適度なSッ気が好きでした。次回作も楽しみにしております! (2019年10月22日 0時) (レス) id: d74e0e0202 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴいち - 完結おめでとうございます!!新作楽しみにしてますね^ ^ (2019年10月21日 7時) (レス) id: 86b9e23d57 (このIDを非表示/違反報告)
_Mikado_(プロフ) - お疲れ様でした!とても楽しかったです! (2019年10月21日 1時) (レス) id: f327cce89d (このIDを非表示/違反報告)
イチゴいち - お兄ちゃあああん!!!!あああああああああああああ((強制終了 久しぶりに鬼舞辻が最低に思えてきた、、頑張ってください、応援してます!! (2019年10月15日 19時) (レス) id: 67aafb287e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっちゃろん | 作成日時:2019年9月12日 21時