からかうのはやめてください。【宇髄天元】

十二 ページ12

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翌日は帰りの列車まで時間があったため再び捜査を行っていた.





のだが…










「 あら、いい男ねぇ 」


「 うちの孫拾ってくれないかしら？ 」





宇髄様がおばさま方に捕まってしまった.









おばさまに1度捕まると中々抜け出せないって、
誰かが言ってた気がする…















『 ……ん？ 』





ふと、視界に入った人に違和感を感じた.










和傘をさした男の人＿＿





雨でもないのに和傘…？





あ、でも最近は和傘でも日除けのものもあるか.



蜜璃様が言った気がする.










そのわりには日陰ばかり歩いてる.



まるで、日光を避けるかのように.














怪しい…、


と思った時にはその場を離れていた.















ゆっくりと後を付ける.










身長は170cmくらい、





髪色・髪型は傘に隠れて見えない.





あとは…、





何か特徴掴まないと…





傘をさしていない方の腕に抉られたような傷跡が見えた.










あれ…、あの傷跡…










どこか見覚えが＿＿










『 ！ 』














その場に立ち尽くしてしまい、
先を歩く男は角を曲がってしまった.











「 おい、A. ここに居たのか.
勝手に居なくなるなよ、派手に心配したぞ！」


『 あ、兄上…！ご、ごめんなさい… 』





「 何かあったのか？ 」


『 いえ、少し散策しようと思いまして 』
















あの傷跡は、










いなくなった兄と同じものだった＿＿.










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「 A…？ 」





和傘の男は静かに呟いていた＿＿.










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大正コソコソ噂話*

「 Aは記憶力だけじゃなくて、観察力もいいらしいぞ！ 」





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