離さない、離れない-Hiroomi.T- (ページ24)

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控室に入るとウエディングドレスが掛けられていた。

マーメイドドレスになっていてウエストから下が細くなっていて
ふくらはぎから下は広がっている。

A「綺麗・・・。」

彩「これを着たAちゃんは、もっと綺麗よ。
　登坂君、きっと惚れ直しちゃうんじゃない？」

壁際にある椅子に彩さんと瑠奈ちゃんが座っていて
私はスタッフさんに手伝ってもらってドレスを着て髪もメイクもしてもらった。

彩「Aちゃん、とっても綺麗よ。ね？瑠奈。」

瑠奈「きれい、きれい！！」

瑠奈ちゃんは小さな手をパチパチと叩いて喜んでくれた。

A「ありがとう、瑠奈ちゃん。彩さんも。」

コンコン

彩「はい。」

HIRO「俺だ、入っていいか？」

彩「広？いいよ。」

ドアが、ゆっくり開いてスーツを着たオリジナルメンバーの方たちが入ってきた。

MAKIDAI「綺麗だよ。」

MATSU「あぁ。」

HIRO「兄貴たちに見せてやりたいよ。」

彩「良かったね。Aちゃん。」

A「はい。HIROさん。」

HIRO「ん？」

私は、ゆっくり立ち上がりHIROさんたちの方へ行く。

ドレスは歩きずらいもので彩さんがサポートしてくれた。

彩さんにサポートしてもらいながらHIROさんの前に立ち

A「HIROさん、お父さんとお母さんが亡くなってから２０年間
　こんな私を育ててくれて、ありがとうございました。」

次はATSUSHIさんの前に行き

A「ATSUSHIさん、時には叱ってくれたり褒めてくれたりしてくれたこと忘れません。
　ありがとうございました。
　 MATSUさん、勉強を教えてくれて学校にも送り迎えしてくれてありがとうございました。
　 MAKIDAIさん、部屋に閉じこもってばかり居た私を気分転換で
　ワンちゃんのお散歩に連れ出してくれてありがとうございました。
　 AKIRAさん、よくジムで見ていた時、懸垂で背中に乗せてくれて楽しかったです。
　ありがとうございました。
　 TAKAHIROさん、辛いときや、くじけそうになった時、歌を歌って励ましてくれて
　ありがとうございました。
　そして、彩さん、彩さんは、私の味方で居てくれたこと、とても嬉しかったです。
　姉のような存在です。
　私が結婚しても、是非良かったら、私のお姉さんで居て下さい。」