離さない、離れない-Hiroomi.T- (ページ21)

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臣が起きて、ご飯を食べる。

広臣「とうとうだな。」

A「そうだね。」

広臣「絶対に幸せにしてやる。」

A「うん。」

臣はいつだって幸せにしてくれた。

それなのに今まで以上に幸せにしてくれるの？

ありがとう。

ご飯を食べ終わり食器を片付け前日に準備をしていたキャリーケースを持って出る。

式場に着くと従業員の方に連れられ”A家控室”と書かれた部屋に入る。

そこには何ヵ月も掛けて選んだマーメイドドレスが掛かっていた。

ウエストから裾に掛けてバラが刺繍されている。

夏菜子曰く

夏菜子『Aは肩と鎖骨が綺麗だから出した方がいいよ。』

ということなので深めのオフショルダーになっている。

夏菜子にメイクをしてもらい髪もしてもらった。

夏菜子「A、めちゃくちゃ綺麗だよ。」

A「ありがとう。」

夏菜子「臣くんに幸せにしてもらうんだよ？分かった？」

A「うん。」

泣きそうになると

夏菜子「メイクが崩れちゃうから泣いちゃダメ。ほら涙拭いて。」

A「ん。」

メイクが崩れないように、そっと拭いた。

椅子に座り夏菜子と話していると

コンコン

夏菜子「はい。」

HIRO「A？入っていいか？」

A「HIROさん？！どうぞ！」

夏菜子「私、行くわ。」

ドレスを着ていて動きにくい私に変わって夏菜子がドアを開けてくれた。

そこにはHIROさん、彩さん、瑠奈ちゃんが居た。

HIRO「おぉ、綺麗だな。」

彩「すっごく綺麗。」

A「瑠奈ちゃんもドレス着てるんだね。」

彩「そうなの。可愛いでしょ？」

夏菜子「そうですね。」