離さない、離れない-Hiroomi.T- (ページ11)

今日:12 hit、昨日:1 hit、合計:53,997 hit

11 ページ11

浮気したうえ、妊娠させたって・・・同じ男でも最低だと思った。

話しているうちに、また泣きそうになったのか俯いてしまった。

肩も少し震えている。

その姿に俺たちは耐えられなくなり気持ちを打ち明けた。

そして俺と隆二、2人と寝て決めてくれと。

少し強引だと思ったけど泣いているAを見たくなかった。

それから3人でクラブを出て1番近いホテルに入り
そこからは俺も隆二も止まらなかった。

気が付いた頃にはダブルのベットでAを真ん中にして寝ていた。

隆二は、その日、仕事があり起きて支度をして出て行った。

俺は夜から1つだけ取材があっただけだったので、もう1度Aを愛し
ホテルを出た。

次の日、事務所で会ったAは清々しい顔をしていた。

その日の仕事ではAはボーカルの方に付くらしく3人で移動していた。

隆二「ねぇ。」

A「はい。」

隆二「今日って何時に終わる？」

隆二の質問で俺は何が聞きたいのか分かった。

運転しているAは質問の意味を、そのまま受け止めてしまい

A「3社の取材と2社の撮影なので・・・早くても8時には自宅のマンションに送ります。」

隆二「臣も同じ時間？」

A「そうですね。」

広臣「だったらその後ホテル行って。」

A「え？」

そこでスケジュールを見ている手が止まった。

隆二「よろしく。」

隆二はイヤホンを付け自分の世界に入った。

その後、Aはなんとか運転してスタジオに入り準備をしていた。

広臣「隆二、お前、おちょくりすぎ。」

隆二「だってAちゃん、可愛いんだもん。」

広臣「お前なぁ～。」

隆二「ハハハッ(笑)」

スタッフ「今市さん、登坂さん、お願いします！」

広臣・隆二「はい。」」

予定通り3社の取材、2社の撮影が終わり今は車に乗っている。

隆二「どこのホテル行く？」

A「えっと・・・」

隆二「俺はどこでもいいよ？」

隆二、楽しんでるな・・・。

広臣「そこにホテルあんじゃん。」

隆二「ホントだ。」

広臣「入って。」

A「はい・・・。」

A、ごめんな。

こればっかりは隆二に譲れないんだ。

その日の隆二は、どこか激しかった。

何かの思いをぶつけるかのように。

それからの隆二は、あんまり誘う事は無かった。

そして三角関係が続いて2ヶ月くらいした頃、隆二に好きな人が出来た。

この後、告白してくると。

広臣「A、いいんだな？」

隆二「ずっと好きだったんだろ？」