気が付けば○○しないと出られない部屋にいました 【鬼滅の刃】

接物痕を残せ 冨岡義勇 ページ30

接物痕を残さないと出られない 富岡義勇



私は今内心焦っている。
そう……なんでお風呂上がりにここに飛ばされるんだよ！！


鬼殺後に汚れを落とすためにお風呂に入っていた。
つまりだ……私は今、何も着てない。
辛うじてタオルで体を隠してるが……意味は成してないに近い。




『……ど、どうしよう』



ちなみに今日のお相手は義勇。
……義勇は寝ている。羽織……取れるかな。


そろりそろりと近付き義勇の羽織を取ろうとする。が、流石鬼滅隊の柱として活躍してるだけに舐めてたらダメだった。


気配を察したのか私の腕を掴み目を覚ました。





｢……誰だ｣



やばい、見られる。どうする……どうする！！



義勇がこちらを捉える。生まれたままの姿に近い私。義勇が目を見開き言葉を発しようとした瞬間彼につい回し蹴りをくらわしてしまった。









｢……何をする。｣



『……見ましたか？』



｢…………｣



『無言てことは見たんですね。』



｢……(そんな格好をしている)Aが悪い｣




『はぁ？こちとら好きでこんな格好で居るんじゃねーわ』



あ、ちなみに回し蹴りをくらわしたあと義勇の羽織を奪い取ってそれを着ているので御安心を。


気が抜ければ脱げそうになるから安心できないけどね。



｢……ところで命令はなんだ｣



『……え、あぁ……接物痕を残さないとです』



義勇には壁の方を見て貰っている。
こっちを向いたら目を潰すと脅しをかけたので素直に向こうを向いててくれる。
そのため命令は見えないので私が読むはめに。

(この命令自分から付けてくれて頼んでるみたいだなぁ……)



"そうか"と言った義勇はくるりとこちらを向き近付いてくる。




『いや、待て待て待て。お前分かってんの？さっきこっち見んなて言ったよね？しかもなに近付いて来てんの！？』




コチラはパニックになりながら後へと下がっていく。


トンっと背中が壁にくっつき目の前には義勇が相変わらずの無表情でこちらを見下ろしていた

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