気が付けば○○しないと出られない部屋にいました 【鬼滅の刃】

愛してるゲームをしないと出られない部屋 時透無一郎 リク ページ24

命令を見た時に思った。



これは……





無一郎に"愛してる"て言わせれる。




普段、彼は私に好きと言ってくれない。
私が言うことが多い。



一応彼とは恋仲だ。けど、好きと言ってくれたのは思いを伝えた時だけ。







だからたまに本当に彼は私のことが好きなのか不安になる。
行動とか彼の色を見れば伝わってるんだけどやっぱり言葉でも伝えて欲しい。



｢じゃ……Aが 愛してる 言って。｣


『……え』


｢なんか文句ある？｣


『……ないです、はい』






彼は本当はどう思っているんだろ……





ここまで"好き、愛してる"と言ってくれないと本当に私のことが好きか分からなくなる。






『じゃいくよ…………愛してる』



｢……もう1回｣



『……愛してる』



｢……もう1回」



『……あ、愛してる』




何回か続ける。
恥ずかしくなりつい下を向く。声も小さくなってく。






｢……Aの負けだね。鍵も開いてるみたいだし……行くよ｣




……なんで無一郎はこんなに冷静なんだろ。





もしかして私のこと本当は好きじゃないのか……
私だけが好きなのか……





余計なことを考えていると目頭が熱くなってきた






｢A？………なにして…………ってて何泣いてるの！？」




珍しく無一郎が声を上げる。
無一郎の顔が歪んで見える。涙が溢れ出す。




｢………………｣


『ﾋｯｸ……ｸﾞｽ……』




｢………………｣






いくら待っても泣き止む様子がない私。
痺れを切らしたのか"行くよ"と無一郎が手を引く。






が、私はその手を振り払ってしまった。

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