恋のしるし # Ｌ ページ6
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ふいに。Ｌとクレアのさっきの光景がフラッシュバックして、胸がチクチクし始めた…
「部屋にもどって話そう」
『……嫌、』
「…そんなに、あいつが気にいった？」
『Ｌこそ、なんで…？Ｌのばか…………だいっきらい、』
掴まれていた手を振り払って走りだす。とにかくここから、抜け出したかった。
「はぁっはぁ…はぁっ、…痛っ」
慣れないヒールで走っていたせいで、靴擦れができていた。
歩くことすら痛くて、その場にしゃがみこむ。
綺麗に着飾ったこのドレスも、髪型も、化粧も、なにもかもボロボロ。
足も心もぜんぶぜんぶ、痛い。
追いかけてきてくれる…そう思ってたのに。期待して…やっぱり、ばかみたい。
『え、る……』
どうして胸が痛くなるのか。どうして、Ｌがあの人に笑顔を向けるたび、触れるたび、苦しくなるのか。
わかったんだ、やっと。
こんなにも自分だけを見てほしい、自分だけに触れてほしい、そして相手もそうであってほしい…
そんなふうに、ワガママになる。
これがきっと、恋をするということ。
わたしが、Ｌを好きなしるし。
「……はぁはぁっ、…見つけた、」
” ふわっ ”
「A……泣かないで、」
『…うっ、…離してっ、』
後ろから抱きしめられても、胸の痛みは消えないどころか、涙はもっととまらなくなった。
だってＬは…、
…それでも。呼吸が乱れているＬに、走って探してくれたことに、やっぱり胸が好きだと叫ぶ。
「A…」
『……やだ、………Ｌがあの人のこと、好きなんて……やだよ、』
言ってしまった。もう、後にはもどれない。
振り向けば、涙でぼやけるＬの顔。
いま、どんな顔してるの…？
「もしかして……ヤキモチやいてる？」
『……っ、』
「ねえ、言ってよ。ちゃんとAの声で、聴きたい」
こぼれ続ける涙を、Ｌの指がぬぐう。そこには、優しく微笑むＬがいた。
『……………すき、…えるが、すき、』
「ふっ…やっと言ってくれた。……僕も好きだよ、A」
引き寄せられるように、まるでひとつになるように、どちらからともなくキスをする。
生まれて初めてのキスは、幸せの涙の味がした。
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Lに抱かれたい - Ｓっ気Lさんが見たいｯｯｯ (2020年1月2日 20時) (
レス) id: 09090d6677 (このIDを非表示/違反報告)
卯月 - ワイミーズ大好きなので見ていて楽しいです！マットの話もしくはマットとメロの話をリクエストしてもよろしいでしょうか？ (2019年4月14日 20時) (レス) id: b1a88bf701 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 優希美青さん» わぁ〜！お久しぶりです！！！待ってくださってうれしいですっ( ; _ ; )/ (2018年7月29日 20時) (レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
優希美青 - ほあああw久しぶりです！！待ってましたぁぁぁ (2018年7月27日 10時) (レス) id: 41afb63814 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 蓮さん» 蓮さん、長らく長らくお待たせいたしました(>_<)１年かけてようやく書き終えることができました……。待っていてくださり本当にありがとうございます…！ご期待に添えたかどうかはわかりませんが、蓮さんが楽しんでいただけますように…！ (2018年7月13日 16時) (レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I
| 作成日時：2015年11月16日 5時
