恋のしるし # Ｌ ページ5
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Ｌとは違う利き手に、感触、あたたかさ…
さっきからこの手に、知らない男の人なんだと改めて思い知らされてる。
だけど、わたしたちはとても気が合うみたい。
少し前に初めて会ったとは思えないほど、自然とお互いのことを感じ合えた。まるで、親友のように。
「そうだ、うちの姉を紹介するよ」
『……、』
「ん？どうかした？」
『…………え、…』
” パリンッ…”
目を疑うようなその光景に、わたしは手に持っていたシャンパングラスを落としてしまった。
うそ、そんなの…嘘…、
『あっ…ごめんなさいっ、』
「大丈夫、落ち着いて。触ったら危ないよ。…ジュエル、怪我は？」
『だ、だいじょうぶ……アレン、ごめんなさい…』
「いいよ、ジュエルが怪我しなくてよかった」
ぽんぽんと頭を撫でながら、笑いかけてくれるアレンはとても優しくて、どこまでも紳士的なひと。
すぐにウェイターを呼びよせて片付けさせる、その背中の向こう側。
一瞬で集まったその視線の中に、わたしたちを見つめるＬがいた。
＊
「先ほどは、僕の妹が失礼いたしました…ミスター・マリアード、お怪我はないですか？」
「…妹？」
「アレン、紹介するわ。ジュエルの兄の、ケール・グラント。少し前にここでお会いしたの」
Ｌとクレアの登場に、アレンは驚いている。自分のものかのようにＬを紹介した彼女に、また嫌な自分が顔をだす。
「へえ…兄妹にしては、あまり似てないね」
『……、』
「ええ、…実は義理の妹なんです」
義理の妹、…Ｌがそう言った瞬間、隣にいるアレンの空気が変わったような気がした。
さっきまでの柔らかい雰囲気は、もう感じられない。
Ｌ、本当に何がしたいの…？
「ジュエル…ひとつ、質問してもいいかな」
『…なに？アレン』
「 ”……、…………” 」
『え…？』
” ちゅ…、”
「…また会えたら、そのとき答えを聞くよ。クレア、そろそろ挨拶の時間だ。行こう」
耳元で囁かれた言葉に思考がとまった瞬間、あたたかな感触が落ちてきた。
” 君の本当の、名前は…？ ”
どこまで見透かされていたんだろう…
クレアを連れて颯爽と去っていったアレンの香りが、まだ、ここに残ってる。
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Lに抱かれたい - Ｓっ気Lさんが見たいｯｯｯ (2020年1月2日 20時) (
レス) id: 09090d6677 (このIDを非表示/違反報告)
卯月 - ワイミーズ大好きなので見ていて楽しいです！マットの話もしくはマットとメロの話をリクエストしてもよろしいでしょうか？ (2019年4月14日 20時) (レス) id: b1a88bf701 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 優希美青さん» わぁ〜！お久しぶりです！！！待ってくださってうれしいですっ( ; _ ; )/ (2018年7月29日 20時) (レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
優希美青 - ほあああw久しぶりです！！待ってましたぁぁぁ (2018年7月27日 10時) (レス) id: 41afb63814 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 蓮さん» 蓮さん、長らく長らくお待たせいたしました(>_<)１年かけてようやく書き終えることができました……。待っていてくださり本当にありがとうございます…！ご期待に添えたかどうかはわかりませんが、蓮さんが楽しんでいただけますように…！ (2018年7月13日 16時) (レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I
| 作成日時：2015年11月16日 5時
