ただ好きだった # メロ ページ32
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「それでお前があのとき…」
『もういい。メロ、……もうやめよう？』
「……、」
『もう疲れちゃった。私だけメロのこと好きでいるの、疲れたよ……、』
泣いてしまいたい。
でも、涙さえでない。
これ以上、自分ばかりが愛さなくちゃいけないこの関係に、どう意味をもたらせればいい…？
教えてよ、どうしてそんな傷ついた顔するの…。
「…………何だよそれ」
『え…』
「……ひとりで勝手に決めんなよ！！！」
急に怒鳴ったメロにびっくりして体が固まる。
メロがこんな大声をあげたのも、初めてかもしれない。
「……………悪い、驚かせて」
『……、』
「けど、お前を好きじゃないなんて一度も言ってないだろ」
『でもっ……』
「俺は…………お前じゃなきゃだめなんだよ、…A」
ソファーに座ることなく相変わらず立ち尽くしたままの私を、メロがゆっくりと抱き寄せた。
久しぶりにあたたかく感じるメロの鼓動に、目頭が熱くなる。
『じゃあ…、なんで？なんで連絡くれなくなったの…っ』
「……会いたいとか毎日言ったらお前ぜったい引くだろ、」
『え、毎日…？』
「ほら、な…」
『ち、ちがう！だってメロってそういうの嫌な人かと思ってたから…』
「はぁ？……あー、でも正確には俺は好きな女には ”会いに” 来てほしいタイプだな」
『そ、そうなんだ…』
「…おい、引くな」
なんて言い合いながら、抱きしめたまま抱きしめられたまま、笑いあう。
私たちはお互いのことを、なんにも知らなかったんだね。傷つくことが怖くて、知ろうとしなかった。
だけど、この気持ちだけは喧嘩したって、離れたって、どこにいたって。
メロに、メロだけに知っててほしいよ。
『メロ、』
「ん？」
『……………好き、』
…メロは？そう満面の笑みで聞いたわたしのイタズラ心に、メロはあたりまえのように答えてくれた。
「……好きにきまってんだろ」
耳まで、真っ赤にしながら。
16.0611.
＊あとがき
このあとヒロインちゃんが
家に帰って鍵を開けるとき、
見たことない鍵がキーチェーンに…！
…さて、誰のでしょう？？？
答えは、コメント欄で！！！笑
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Lに抱かれたい - Ｓっ気Lさんが見たいｯｯｯ (2020年1月2日 20時) (
レス) id: 09090d6677 (このIDを非表示/違反報告)
卯月 - ワイミーズ大好きなので見ていて楽しいです！マットの話もしくはマットとメロの話をリクエストしてもよろしいでしょうか？ (2019年4月14日 20時) (レス) id: b1a88bf701 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 優希美青さん» わぁ〜！お久しぶりです！！！待ってくださってうれしいですっ( ; _ ; )/ (2018年7月29日 20時) (レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
優希美青 - ほあああw久しぶりです！！待ってましたぁぁぁ (2018年7月27日 10時) (レス) id: 41afb63814 (このIDを非表示/違反報告)
I(プロフ) - 蓮さん» 蓮さん、長らく長らくお待たせいたしました(>_<)１年かけてようやく書き終えることができました……。待っていてくださり本当にありがとうございます…！ご期待に添えたかどうかはわかりませんが、蓮さんが楽しんでいただけますように…！ (2018年7月13日 16時) (レス) id: 020c5bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：I
| 作成日時：2015年11月16日 5時
