【理想と現実】mugi ページ6
yousid.
長かった髪をばっさり切った。
憧れの黒髪ボブ。
ちょっと幼めの髪型だから似合わないだろうと思って
今まではずっとポニーテール。
私の中では思い切って良かったなっていうできになった。
相変わらずくせ毛で跳ねるから朝から洗面所に立ちっぱなしだけど、それでもみんなの反応に少し胸を弾ませていたのだった。
心做しか足が軽く感じる通学路。
あぁ今日はいい1日になる予感っ。
教室に入るなり友達がキラキラした目で近づいてくる。
「めっっっっちゃかわいい！！」
「絶対こっちのほうが似合ってる！！」
思ってた以上の反応に思わず照れてしまう。
やっぱりボブにしてよかった。
なんだか気分が上がって今日の授業だってすっごく集中できた(気がした)。
休み時間。いつもどおり親友との昼食。
「めっちゃ機嫌いいやんw」
『だって、みんなが褒めてくれるんやもん〜』
「確かに似合ってるけどw」
いやーー親友にも褒められて幸せ幸せ。
「でも良かったん？」
『なにが？』
「佐藤くん。」
『さとうくん？』
私が片想いしてる佐藤くん。
それと何か関係あるのだろうか。
『あ、可愛いって思ってもらえるかなぁ〜〜』
「あーまぁそれもそーやねんけどさ、」
『？』
「佐藤くんってロングの子がタイプやん？
やからいいんかなーって」
え、今なんて？
「A、？」
『なに、それ』
「え、言ってなかったっけ！？」
『聞いてないよ！！佐藤くんってロングの子がタイプ
なん？！』
「一応前はそう言ってたけど……」
一気に気分はだだ下がり。
授業なんかに耳を傾ける余裕なんてあるはずもなく。
気がつけば授業も終わりホームルーム。
そんなときもっと落ち込む事実が頭をよぎった。
『今日…図書委員当番やん。』
小声とはいえ思わず声に出してしまっていた。
いつもなら本当に幸せな時間。
他クラスの佐藤くんと隣にいられる唯一の時間だから。
だけど今日は例外。
私は重い重い足取りで図書室へと向かったのだった。
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ふみうか - オズワルダー・カイさん» そんなこと言っていただけるなんて…！そこの黄金比率だいじですよね(( こちらこそ読んでいただいてありがとうございます！！ (2023年4月8日 19時) (
レス) id: b520771701 (このIDを非表示/違反報告)
オズワルダー・カイ(プロフ) - 阪本さんのかわいいところとキモいところがうまく表現されてて、面白いです！ ありがとうございます！ (2023年4月8日 14時) (レス) id: e9b28fbcad (このIDを非表示/違反報告)
にこまる(プロフ) - ふみうかさん» うわー😭ありがとうございます！！😭😭 (2023年1月4日 21時) (レス) id: 277042bd5f (このIDを非表示/違反報告)
ふみうか - にこまるさん» ホントですか！！ありがとうございます😭遅くなると思いますが、また書きますね！ (2023年1月4日 21時) (レス) id: b520771701 (このIDを非表示/違反報告)
にこまる(プロフ) - お話すごく面白かったです泣 ｷﾓﾄさん需要ありまくりなので、また書いていただけるとありがたいです👍 (2023年1月3日 11時) (レス) @page9 id: 277042bd5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみうか | 作成日時：2022年11月20日 21時
