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『明日、何時出番なん？』
匠伍の肩に顔をのせてのんきにそうきいた。
「夕方」
『え？！』
すぐさま頭を起こして匠伍の顔をのぞく。
『…ってことは、』
「前乗りで来た」
匠伍はいつもと変わらなぬ淡々さでそう答えた。
驚愕の事実に思わず目はがん開き。
『…さすがにヤバいわ』
「なにがやねん」
もちろん、すっごく嬉しかった。
『中谷は？』
「あいつは明日の昼ぐらいにこっちくる」
『じゃあ匠伍ちゃんと前乗りやん』
「なんやねんちゃんと前乗りって」
もう一度匠伍にくっつく。
『なんや匠伍も私に会いたかったんや』
「……さみしかったから」
ちょっとだけ自信なさげに言ったのに。
想像以上にふわふわな答えでなんだか涙が出そうだった。
『………あはぁっ！！！すきーーー！！！』
匠伍は私の背中に手をまわしてくれながらも首をゆっくり左右に振る。
「……Aじゃ、ない、みたい……」
私だってびっくりしてる。
まさか自分がここまで素直に気持ちを伝えれるぐらい匠伍に会いたかったなんて。
『それぐらい我慢してたんやもん。だめ？』
「……はぁっ」
大きなため息をつく匠伍。
「ほんまにかわいすぎるやろ」
ぱっと耳が熱くなる。
『っ！！、かわ、』
「いい。かわいい。」
繰り返されるその言葉はとてつもない破壊力。
「その可愛さ、いくら俺が遠くにおっても他のやつには見せんといてや」
『匠伍だって、会えへんからってAのこと飽きんといてや』
「当たり前やろ」
「俺、A以外すきにならへんしなれへんねんから」
『んふ、よかったっ、っ！！』
いつの間にか顔はゼロ距離でお酒の匂いがより強く感じられた。
「A明日の出番は？」
『明日は、オフですね』
「あ、そっかー、…じゃあ朝は別に遅くていいんか」
『…まあそうやけど？』
「ふーんそっかそっか」
『……何？』
「いや、別になんもないけど」
このニヤつきを抑えてる表情。
私はそこに隠された真相を知っている。
『いいよ』
「へっ？なにが？」
『んーー別になんも』
「…あぁーーもぉ…」
ゆっくりと近づいた手は私のほっぺたに添えられる。
ほっぺたに、そして唇にじんわりとあたたかさが広がって
さっきよりも深くお酒の香りが漂っていた。
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ふみうか - オズワルダー・カイさん» そんなこと言っていただけるなんて…！そこの黄金比率だいじですよね(( こちらこそ読んでいただいてありがとうございます！！ (2023年4月8日 19時) (
レス) id: b520771701 (このIDを非表示/違反報告)
オズワルダー・カイ(プロフ) - 阪本さんのかわいいところとキモいところがうまく表現されてて、面白いです！ ありがとうございます！ (2023年4月8日 14時) (レス) id: e9b28fbcad (このIDを非表示/違反報告)
にこまる(プロフ) - ふみうかさん» うわー😭ありがとうございます！！😭😭 (2023年1月4日 21時) (レス) id: 277042bd5f (このIDを非表示/違反報告)
ふみうか - にこまるさん» ホントですか！！ありがとうございます😭遅くなると思いますが、また書きますね！ (2023年1月4日 21時) (レス) id: b520771701 (このIDを非表示/違反報告)
にこまる(プロフ) - お話すごく面白かったです泣 ｷﾓﾄさん需要ありまくりなので、また書いていただけるとありがたいです👍 (2023年1月3日 11時) (レス) @page9 id: 277042bd5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみうか | 作成日時：2022年11月20日 21時
