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『参考になりましたか？』
「…まあまたやってみるわ」
『それ絶対やらんやつや』
「やっぱかわいがられてる後輩はちがうな」
『そうでしょ』
結局辻さんのお力にはなれてないみたいで申し訳なく感じた。
せめて明るく送り出したい。
いつもみたいに笑う辻さんを見ていたい。
『じゃあ、今』
そう言って私は立ち止まり、両腕を大きく広げた。
『ぎゅーーってしますか？』
ニヤニヤした顔で辻さんの方を向く。
……完全にボケのつもりだった。
「する」
そう言うのと同時に辻さんが私に覆い被さる。
『？！？！』
「…言ってきたのはAやで？」
私の心情を察したのか辻さんが耳元でそう囁いた。
だって。
だって辻さんがほんまにするなんて思ってなかったんやもん。
突然のアクションに驚いてバクバクいってた心臓も
時間が経つたび意味わからん状況や…ってことに気付いてドキドキへと変わっていった。
「心臓うるさ、」
『うぇ？！、すみません！』
「え？あ、ちゃう。俺の音がうるさい」
『へ？』
自分のことでいっぱいで全然気にも留めていなかった。
そっと目を閉じて少し耳を澄ましてみる。
『…ほんまや』
どうして辻さんはこんなにドキドキしているんだろう。
なんて私はそんなにピュアな考えを持ち合わせていなかった。
心の中だったとしも白々しくなんて到底できそうにない。
辻さんもしかして、。
『私もです』
「なにが」
『…なにがでしょう』
「は？」
あなたと同じく速い鼓動。
そしてきっと。
同じ気持ち、だったりして。
でもこの気持ちは辻さんがまた帰って来てくれたときにでも伝えよう。
…なんだかそっちのほうがあなたのこと前向きに待てるような気がするから。
片想いだろうが両片想いだろうが知らないけど
それは今じゃなくても。
「A」
『はい』
大きく深呼吸する辻さん。
「いってきます」
私はさっきよりも少し強く抱きしめた。
『いってらっしゃい』
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ふみうか - オズワルダー・カイさん» そんなこと言っていただけるなんて…！そこの黄金比率だいじですよね(( こちらこそ読んでいただいてありがとうございます！！ (2023年4月8日 19時) (
レス) id: b520771701 (このIDを非表示/違反報告)
オズワルダー・カイ(プロフ) - 阪本さんのかわいいところとキモいところがうまく表現されてて、面白いです！ ありがとうございます！ (2023年4月8日 14時) (レス) id: e9b28fbcad (このIDを非表示/違反報告)
にこまる(プロフ) - ふみうかさん» うわー😭ありがとうございます！！😭😭 (2023年1月4日 21時) (レス) id: 277042bd5f (このIDを非表示/違反報告)
ふみうか - にこまるさん» ホントですか！！ありがとうございます😭遅くなると思いますが、また書きますね！ (2023年1月4日 21時) (レス) id: b520771701 (このIDを非表示/違反報告)
にこまる(プロフ) - お話すごく面白かったです泣 ｷﾓﾄさん需要ありまくりなので、また書いていただけるとありがたいです👍 (2023年1月3日 11時) (レス) @page9 id: 277042bd5f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふみうか | 作成日時：2022年11月20日 21時
