第６話 ページ8
Aは牢屋に入ってコビーの胸ぐらを掴むと、顔を近づけて挑発した。
コビー「貴方は間違ってる！もっと他の方法があったはずだ！！」
『ないよ！！！あるはずない！！！』
突然、コビーの言葉を遮るように声を出した。目には、涙が溜まっている。
『あるはずないじゃない…許されるわけない…』
コビー「まだ間に合う！！！今すぐみんなを解放しt『無理よ！！！！』…え？」
Aは涙を流しながら言った。
『分かってる…分かってるよ…こんなの間違ってるって…でも、でも…もう、後戻りできないの』
コビー「……どうしてですか？」
胸ぐらを掴む力が緩む。その手は、小刻みに震えていた。
『だって私、死ぬもん…２時間後に、死んじゃうんだもん』
コビー「！？！！」
呆気に取られる。
『…最後に、私の本名、教えてあげる』
コビー「？」
『…シルバーズ・A』
コビー「っえ！？！！」
そう。Aは、かつての海賊王の左腕、冥王シルバーズ・レイリーの、愛娘であった。
コビー「まさか貴方が…それに…後２時間後に死ぬとはどういう意味です？」
『今日のショーが始まる前に、死の魔法をかけたの…一度かけたら必ず死んでしまう禁断の魔法』
コビー「…禁断の…魔法」
Aはコビーから離れると、牢から出て再び柱を立てた。
『…魔法使いとして生まれてくる前、神様に誓うの…死の魔法は絶対に使わない、と。でもね、
もし使ってしまったら、自我を失い自分で自分を殺そうとする…たとえ嫌でもね』
コビーはそれを聞き、内心ゾッとしていた。
コビー「そ、それを解く方法は…」
『……無いわ』
コビー「ッ！？」
Aはコビーのバンダナと眼鏡を机の上に置いた。
『でももう良いの…後悔するのも疲れちゃった』
コビー「何をする気ですか？」
『教える義理はないわ…貴方と私は敵同士…そこでゆっくり眠ってて』
コビー「…剃ッ！！」
『ッ！？！！』
コビーは六式を使って牢屋を脱出し、縄を解きAを取り押さえた。
床に倒れこませ、瞬時にAの両手を後ろで押さえつける。手に持っていたガラスの杖は
コビーの後ろに追いやられていた。
『クッ！離して！！』
コビー「無理です！貴方は分かっていない！！命の大切さを！！」
その言葉を聞いた途端、Aの中の何かが切れた。
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胡桃 - 有難うございます✨頑張ります✨ (2022年12月13日 19時) (
レス) id: e3366bdaef (このIDを非表示/違反報告)
白雪 なな(プロフ) - 更新楽しみにしてます！初めて見ましたが面白いです！ (2022年11月26日 2時) (レス) @page8 id: 94abacd7f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：胡桃 | 作成日時：2022年11月12日 17時
