獅子原くん家の女の子 (ページ3)

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『あ…ありがとう！わぁ！美味しそう…』

颯太「…？」

颯太くんの焼いたウサギのクッキーは、凄く美味しかった。

『ご馳走様でした！本当にありがとうね、颯太くん！』

颯太「おう」

私はすぐに自分の部屋に行った。ドアを閉めて鍵を閉める。それと同時に流れるように座り込んだ。

『っ…無理だよぉ…主役なんて…無理だ』

その日、私はその場で主役の依頼を、断った。

颯太「……チッ」

次の日。私は制服に着替えて外に出た。

『行ってきまーす…はぁ…』

颯太「待てよ、弁当忘れてんぞ」

『あ、ごめん！ありがとう』

颯太くんからお弁当を受け取って学校に行った。相変わらず学校には行かないのね。颯太くん。

ー教室ー

『おはよう！』

教室に行くと、友達が数人話しかけてくれた。

亜衣子「ちょ、Aまたドラマでるの！？」

唯「ていうかもうすぐライブじゃん！絶対見に行くからね！」

佳奈「可愛いAよ、またラブレターきてたよ」

３人とも、小学校からの親友だ。

『誰から？』

佳奈「隣のクラスの郡司くん」

…無視だ。

『ねぇ、今日体育祭の予行練習２、３時間目にあるよね？』

亜衣子「もっちろん！Aは今日も見学？」

『うん…夏だし、日焼けしたら怒られちゃう』

唯「まぁ、仕方ないか」

本当は運動したいのにな。ホームルームの時間。衝撃的なことを言われた。

担任「ええ、ここで朗報です、今日の予行練習は隣の学校の朱城中とで合同練習になりました」

クラス「えええええええ！？！！！！」

マジか。朱城中って…颯太くんの学校だ。今日、木の陰で見学しとこ。

担任「そこで、怪我以外の見学の奴は栄養物資の配給と保健係をよろしく」

うわああああああああ！！！！！！！！どうか颯太くん参加してませんように。