［新］上よりも横が良い［爆豪勝己］ (ページ4)

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2話手当てページ4

「～うっ…」
「大丈夫？出久くん。」

集団リンチが終わり、勝己達が公園を
去った事を確認して中央で倒れている出久くんに話しかける。

「Aくん…」

声を掛けると同時に彼の目から大粒の涙が溢れだしてきた。
可哀想に、ずっと耐えていたのだろう。

「…痛い？手当てしようか。」
「…ありがとぉ…」

グスングスンと泣く彼の手を引き、日陰に隠れているベンチへと座らせる。

予め用意しておいた消毒液で擦れた肘などの患部を消毒していくとやはり染みるようで出久くんはまた少し涙目になった。

「ごめん、染みた？」

痛みを我慢して居るのか
彼の目尻に少し涙が溜まっていた。

「…ううん!、平気だよ…!」

そう明るく返すと彼は痛みを和らげる為か膝の上に置いている手に力を込める。

その様子があまりにもいじらしい、強がる子供らしさが
あったので僕はなるべく痛くないようにしようと頑張った。