毒蜘蛛【2】

約束 ページ17

Your side





お父さんは背中から暗い紫色の羽のようなものを出し



白い人の攻撃を受けていた




幼A「お、お父さん…？」




父「実はAに隠していたことがある


　 お父さんは喰種なんだ」









.









.









幼A「ぐ、喰種…？」




お父さんが喰種…？




喰種のことはお母さんから少し聞いてた




私たち人間を食べるって




だから外に出るときは絶対お母さんと一緒だよって




幼A「なんでお父さんが…」




父「お父さんとお母さんはな、人間と喰種が仲良くさせたいんだ


　 外でお父さんが守ってほしい約束があるって言ったな？


　 それはAがしてほしいんだ」」




幼A「…私がするの？」




父「大丈夫、Aならできる


　 お父さんはもう…」








.









白「喰種ごときが何を偉そうに


　 お前も子どもも殺してやる！！」ｸﾞｸﾞｸﾞｯ




父「…っ、


　 A、早くここから逃げろ！！！」




幼A「嫌っ！お父さんと一緒に行く！！！」




父「A！！」




幼A「…っ」ﾋﾞｸｯ




父「行け！！！！！！！！」




幼A「……っ、お父さんごめんなさい！！！！」









.







.








.









ﾀﾀﾀｯ




母「Aは大きくなったら何になるの？」




幼A「お母さんみたいな優しい人になる！」









ﾀﾀﾀｯ




幼A「私ね、久しぶりにお父さんと遊べて嬉しい！」




父「お父さんも嬉しいよ」








ﾀﾀﾀｯ




父「A、早くここから逃げろ！！！」









.









.








.









幼A「はぁはぁ…




お父さん…お母さん…っ」ｸﾞｽｯ









幼A「どうしよう…お父さんもお母さんもいない


これからどうしよう…？


いっぱい走ったからここがどこだか分からないし…」




？「こんな所に子ども？」




幼A「…っ、誰…？」




？「大丈夫、喰種じゃないから安心して？」




幼A「その服…お父さんを傷つけた人と同じ服…」ﾎﾞｿｯ




？「ここは危険だよ？お兄さんと一緒に行こう？」




幼A「白鳩だ…！！！」ﾀﾀﾀｯ




白「あっ、ちょっと！」








.









白「あの子どこに行ったんだろ？」




幼A「良かった、逃げられた


はぁはぁ、もう疲れた…」ﾊﾞﾀﾘ









.









私はここで意識が途切れた









父「A、後は頼んだぞ…」

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