恋ではない (ページ5)

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檜山side

2列目のお客さん俺のファンだ！嬉しい。

でも顔を見て驚いた。いつもは画面の向こう側にいる憧れている役者さんだったから。Aさん。

今はジャニーズと共演してないって言ってたな。

まあいいや。全力でパフォーマンスしよう。

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8忍と5忍が休憩中、うっちーや、皇輝がなんか焦って話し合いしてた。少し気になったけどライブ中変更点は無かったし楽屋でゴロゴロしてた。

『ちょ、うちむ!?まじで無理やって』

うっちーが2人の女の子を連れて楽屋に飛び込んできた。1人は…Aさんだ。

役者さんとはいえファンを連れてくるなよと言いたいけど、空気感から何かあるんだろうなと察した。

颯「皇輝くんと話して連行してきました！とりあえず陽菜ちゃん？だっけ。深田に言いたいこと言って！」

陽「深田くんのファンさせていただいてます！いつも応援してます！」

深「ありがとうございます！陽菜ちゃん今日2列目いらっしゃってましたよね？これからも応援してくださると嬉しいです！」

陽「そうです！勿論応援させて頂きます！」

颯「言えた？じゃあ黒田のとこいこー！」

深「え、陽菜ちゃんって」

檜「光輝の元カノさんだよね」

深「ですよね。復縁できるといいですね。」

『ちょっとまて、私放置!?』

檜「あ、Aさん。」

『え、知ってくださってるんですか!?』

檜「はい。前テレビ見て演技凄いなって思って言ったらその場にいた数人がめっちゃ固まって。今日理解出来ました笑。陰ながら応援させていただいてます！」

『え、ほんとですか!?私檜山くんのファンで。応援してます！』

檜「嬉しいです！」

深「なんかすごいっすね。恋愛じゃないのに両思いみたいな」

『確かにそうですね笑笑。恋の気持ちはないですけど大好きには変わりないので！』

檜「なんか照れるんですけど」

さっき一瞬聞こえた胸の高鳴りは気づかなかった事にしよう。

檜「Aちゃんって今はファンなんだよね？うっちーや皇輝も知ってるはずなのになんで呼んだんだろ」

『あー。私檜山くんのファンになったきっかけは一目惚れなんですよ。だから急いでジャニーズNGにしたんですけどその時いろいろごちゃごちゃしてて、解決する前に離れ離れになったのでもやもやしてたんだと思います。』