恋ではない (ページ19)

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男子トークページ19

檜山side

駅で見つけたうちむと一緒に撮影所へ行く途中。もちろん話題の中心はAちゃん。

颯「どうしようひやまぁ。失恋しかけてるのぉ」

「失恋しかけるって何なん？」

颯「本人は知らないかもだけどさ！絶対好きじゃないじゃん！もーいやぁ。」

「そうなの？」

颯「絶対そうだよあの子わかりやすすぎるもん。」

「そっかぁ。てか昨日俺ねAちゃん困らせちゃったんよ」

颯「えー？Aになにしたのっ！」

「Aちゃんがうっちーに言ったことと似たようなこと言ったかな。」

颯「まじ？…それで昨日遅れてきたんだっ」

「なんか言わなきゃ消えちゃうって急に思って。ごめんね。」

颯「全然！詳しくは知らないけど遅れて慌てるAちょー可愛かったからおっけー」

「惚気ですか？笑笑」

颯「付き合ってるわけじゃないんだし笑笑」

颯「ほんとにAの王子様って誰なんだろうなぁ」

「俺だといいなぁ…」

え、俺今なんて言った？

颯「まじかっ…好きなんじゃん笑笑」

「…えぇ？ちょ、」

颯「なんで言った本人がそんなに驚いてんの？笑笑」

「パニック」

えぇ、気づいた途端にAちゃんで心埋め尽くされるのやめてほしいな。

…え、あれってさ、

「ねえうっちー、向こうのさ信号のところ」

颯「え、タイミングよすぎぃ」

「ほんとだよ笑笑」

話しかけにいこうとした…けど関わりがばれたらまずいことを思い出した。危ない危ない。

「どうしよ次ちゃんとAちゃんの恋愛相談受けれる自信しないんだけど」

颯「ふぁいとっ」

「軽くない？笑笑」

？「なーに話してんのっ？」

他のメンバーも来て話は中断してしまった。

＿＿Aちゃんに対して幸せになって欲しいから“幸せにしたい”に変わった夏のある日。