恋ではない (ページ14)

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『てかさ、檜山くん私の昔の話知ってるの？』

檜「皇輝に聞いちゃった。多分俺以外は知らないだろうから安心してー！」

なんてヘラりと笑っているけれど、皇輝くん何故檜山くんに教えたんだ。確かに1番忍者の中で聞いても上手くやれそうだけど。だけど！！！

自担なのよ。こんなに絡んじゃバレた時やばいでしょーが！！ねぇ！！

檜「Aちゃんはさ、自分の気持ちはやくわかりたいの？」

『そりゃあね。』

檜「うっちーさ、多分Aちゃんが少し変なの気づいてるよ」

“心配してるし、話してみるのもありなんじゃない？”

檜山くんはそんなことを言ってくれるけど、ちゃんと伝えられる自信が無い。

でもずっとこのままもだめだよね。

『うん、そうしてみるね』

檜山くんに笑顔で言って見せた。うちむと話して笑顔になれるわけないとは思うけど。

檜「うん。自分の気持ちを大切にね。」

…

『あ、返信きた。じゃあ2人で帰ろ、あと15分くらいかかる、だって！檜山くんほんとにありがと！』

檜「いえいえ。Aちゃん頑張ってね！」

冷静に自担に恋愛相談して後押しされる世界線怖いなと思った。

でも、それより今はうちむと帰るってことで頭がいっぱいで。

なんだまだ好きなのかな？なんて。

＿そんなことを思いながら座っていたソファーから立ち上がると、突然右手を掴まれた。

『檜山、、くん、、、？』